第1講「空欄補充問題の基本戦略」

空欄補充問題の基本戦略
リスニング問題が課される外国語学部/国際教養学部以外では、空欄補充問題が大問で2つ出題され、合わせて23~28問を解かなくてはなりません。
文法/語法問題、長文読解問題の負担を考えると、入試本番で空欄補充問題に割ける時間は限られるので攻めどころ捨てどころを意識しながら合格ラインとされる7割を確保することが大事です。

攻めどころとは、過去問で頻出のパターンに当てはまる問題や、見た瞬間に問われている論点が理解できる問題です。

捨てどころとは、頻出パターンから外れ、解答の手がかりも思いつかないような設問、いわゆる『捨て問』のことを指します。このような設問は解けなくても合否に影響はしません。
合格に必要なのは、全体の8割を占める標準的な難易度の問題を確実に得点することで、自分の実力で解けない問題を素早く判断し、思い切って捨てる能力を磨くことも必要なのです。

文法/語法問題のテクニックが生かせる
空欄補充問題で出題される英文は300~400語あります。長文読解問題として扱う大学もあるほどの語数ですが、怖気づくことはありません。
空欄補充問題は2018文法/語法問題ゼミで解説したテクニックを生かせば効率的に解くことができます。
難しい構文も少ないので、物おじせず、早いうちから過去問に挑戦していきましょう。まずは文意を把握しながら過去問を1問ずつ丁寧に解いていく練習をします。始めはスピードを意識する必要はありません。この講座で学ぶ解き方どおりにやれば、過去問をこなすたびに解答速度は徐々にスピードアップしていきます。さらに、英文の構造を理解しながら読む練習にもなるので、長文読解問題攻略への足がかりにもなるでしょう。

出題傾向分析→『文脈』問題が頻出
今回の『空欄補充問題ゼミ』を執筆するにあたって、2016年~17年の空欄補充問題127+  問をすべて解き直し、出題パターンをまとめてみました。
『文脈』などの用語は、2018文法/語法問題ゼミで解説した、南山で出題される文法/語法問題の出題パターンを表しています。

■2016/2017年空欄補充問題パターン別出題数(全251問)
『文脈』                98
『語法』            52問
『前置詞』           36問
『他動詞vs自動詞』       24問
『前置詞vs接続詞vs副詞』    14問
その他(修飾/句動詞/構文/関係詞)        28問

出題形式を考えれば当然かもしれませんが、空欄補充問題では圧倒的に『文脈』問題が多く出題されていることが分かります。
その他の『他動詞vs自動詞』『前置詞vs接続詞vs副詞』 などでも、文法上の制約条件から選択肢を2つにしぼったあと、文意に沿ったものを選ばせるパターンが多いので、文脈を把握することが空欄補充問題攻略のカギになります

基本的な解き方
1.英文構造を意識しながら英文を読んでいく
文法/語法問題では、はじめに選択肢を見比べて出題パターンの判別を行いましたが、空欄補充問題では素直に問題文を頭から読んでいきます。このとき、注意することは英文の構造(SVOC)を意識しながら読むことです

2.文法的に正しい選択肢だけを残す
空欄を含む英文まで来たら、初めて4つの選択肢を確認します。選択肢の特徴から『語法』『前置詞』などのパターンを判別し、文法的に誤っているものを正解候補から除外します。これは、文法/語法問題ゼミで解説した構文的アプローチの手法です。

3.文脈から正しいものを選ぶ
構文的アプローチの結果、文法的に正しい選択肢が複数残った場合は文脈に合ったものを正解とします。このように文意に沿った選択肢を選ぶ方法を文脈的アプローチと呼んでいます。

空欄補充問題の解法手順
問題文を空欄まで読み進めたら、選択肢を見比べて何が問われているか大まかに推測し、以下の順番でアプローチする。
1. 構文的アプローチ…空欄前後の文法的要素から選択肢をしぼる
(選択肢が1つにしぼれなければ)
2. 文脈的アプローチ文脈に最も相応しい意味をもつ選択肢を選ぶ

空欄補充問題は正しい解き方を身につけて、過去問に取り組みながら必要な知識を補充していけば、必ず7割取れるようになります。この連載で解き方を身につけて過去問演習を積めば、本番では得点源になるでしょう。

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