「文法・語法問題」カテゴリーアーカイブ

空所補充問題ゼミ(7)問33「過去分詞の後の前置詞」

[例題]2016年外国語学部(英米学科)・総合政策学部(A方式)[Ⅲ]問33

問題文は以下のホームページを参照してください(外部サイト)。
スタディサプリ大学受験講座 大学入試過去問
大学受験パスナビ 南山大学過去問

[構文的アプローチ]
According to statistics cited (  33  ) the Asahi Shimbun, the number of garakei sold in 2014 increased 5.8 percent from the (  34  ) year.
空欄(  33  )前のcited「引用された」は過去分詞の限定用法で直前の名詞 statistics「統計」を修飾しています。選択肢を眺めてみましょう、
(A) by
(B) at
(C) with
(D) to
過去分詞のあとだからといって前置詞がbyになるとは限りません。文法要素や語法から選択肢をしぼれないので、文脈的アプローチに切り替えましょう。

[文脈的アプローチ]
According to statistics cited (  33  ) the Asahi Shimbun, the number of garakei sold in 2014 increased 5.8 percent from the (  34  ) year.
訳)朝日新聞(  33  )引用された統計によると, 2014年に売られた『ガラケー』は(  34  )の年より5.8%増加した。
受動態の文においてはby以外の前置詞がしばしば慣用的に用いられます。これは動作主というよりは、手段・材料原因・理由などを表すことが多く動詞ごとに覚えていく必要があります。 文法・語法問題集の『受動態』分野に載っている慣用表現を復習しておきましょう。
本問では『朝日新聞』が『統計』を『引用する』ので, 動作主を表す(A)byが正解です。

(B)at, (C)with, (D)toを使う受動態の例
She was shocked at the news.
(彼女はその知らせにショックを受けた)
The top of the mountain is covered with snow.
(その山の頂上は雪で覆われている)
He is known to everybody as the richest person in town.
(彼は町一番の金持ちとしてみんなに知られている)

[空所補充問題の解法指針]
by以外の前置詞が用いられる慣用表現を確認しておこう

空所補充問題ゼミ(4)問30「語法問題のチェックを忘れずにしよう」

[例題]2016年外国語学部(英米学科)・総合政策学部(A方式)[Ⅲ]問30

問題文は以下のホームページを参照してください(外部サイト)。
スタディサプリ大学受験講座 大学入試過去問
大学受験パスナビ 南山大学過去問

[構文的アプローチ]
選択肢の日本語訳を空欄に当てはめていく前に、空欄前後の構文をチェックしてみましょう。
… , which (  30  ) Japanese people to refer to them as ‘garakei‘…
主語であるwhichは主格の関係代名詞です。直前のコンマで区切られているので、前の文全体が先行詞です[継続用法]
目的語Japanese peopleのあとにto referが続くことから、空欄(  30  )にはSVO+to doの語法をもつ動詞が入ると考えられます。この語法をもつかどうかで選択肢を検討してみましょう。
■SVO+to doの語法をもつか否か?
(A) made×(make O do:使役動詞)
(B) followed×
(C) began×
(D) led(lead O to do「Oを~する気にさせる」)
SVO+to doの語法をもつ選択肢は(D)ledの1つだけでした。これが正解です。
文の内容とは関係なしに解けてしまいました。空所補充問題ではこのように文法知識のみで解決できる問題は確実に正解しておきたいところです。

[空所補充問題の解法指針]
選択肢が動詞の場合は語法問題の可能性を考えて、まず空欄前後の構文をチェックしよう[構文的アプローチ]

文法・語法問題ゼミ(16)「♯13 文脈(3/3)」

[例題⑤]2016年外国語学部(英米学科)・総合政策学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
9. Takashi gave me some useful (      ) about job hunting.
(A) opinion
(B) suggestion
(C) advice
(D) recommendation

本問もまず選択肢の分類をしてみます。
(A) opinion→名詞「意見」
(B) suggestion→名詞「提案」
(C) advice→名詞「助言」
(D) recommendation→名詞「推薦」
選択肢はすべて名詞で、意味の近い語が並んでいますね。似たような意味のものがあるときは、まず語法問題の可能性を考えます。
[構文的アプローチ]
Takashi gave me some useful (      ) about job hunting.
空欄あとのaboutにつながる選択肢が1つであれば話は早いのですが、すべての選択肢がaboutにつながります。構文的に無理なら、すぐに文脈的アプローチに切り替えます。
[文脈的アプローチ]
Takashi gave me some useful (      ) about job hunting.
訳)タカシは仕事探しについて有益な(      )をいくつか私にくれた。
求職中に役立つのは友人の意見や提案よりも役に立つアドバイスですから, (C)advice「助言」が適切です。

次は選択肢がすべて前置詞の場合です。♯12『前置詞』でも解説しましたが、選択肢がすべて前置詞の場合もまずは構文的にアプローチします。

[例題⑥]2016年経営学部・理工学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
3. Please pay for your purchases (      ) the cash register over there.
(A) at
(B) on
(C) in
(D) to

選択肢がすべて前置詞の場合は、まず空欄前後に前置詞とセットで使われる語がないかチェックします
[構文的アプローチ]
Please pay for your purchases (      ) the cash register over there.
自動詞payはforと結びついているので、空欄とは関係なさそうです。すぐに頭を切り替えて、文脈からアプローチします。
[文脈的アプローチ]
Please pay for your purchases (      ) the cash register over there.
訳)あそこのレジ(      )買い物の支払いをしてください。
支払いをするのは、レジという店の中の1点ですから『場所の1点を表す』(A)atが適切です。

3回に分けて文脈的アプローチによる解法を解説してきました。『構文的』『文脈的』などと大仰な名称をつけていますが難しく考えず、要は「文法・語法の知識で駄目なら内容に合う選択肢を選ぼう」ということです。

文法・語法問題ゼミ(15)「♯13 文脈(2/3)」

[例題③]2015年外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ、フランス、ドイツ、アジア学科)・法学部
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
18. When he was younger, John got very little exercise. Then, at the age of 50, he (      ) tennis. He is quite a good player now.
(A) took up
(B) took out
(C) took over
(D) took in

文法・語法問題では、まず選択肢を分類して解答の方針を立てることが大切です。選択肢を眺めると、今回は「take+前置詞[副詞]」からなる句動詞が並んでいますね。
(A) took up→他動詞「(時間・場所など)を占める/(趣味などを)始める」
(B) took out→他動詞「(食べ物)を持ち帰る」
(C) took over→他動詞「~を引き継ぐ」
(D) took in→他動詞「~を吸収する」
まずは構文的にアプローチできないか、問題文をチェックしてみます。
[構文的アプローチ]
When he was younger, John got very little exercise. Then, at the age of 50, he (      ) tennis. He is quite a good player now.
空欄の後が目的語(a tennis)になっています。選択肢はすべて他動詞の用法を持つので『他動詞vs自動詞』のロジックで正解をしぼることはできませんね。こんな時はすぐに頭を切り替えて、文脈からアプローチしていきましょう。
[文脈的アプローチ]
When he was younger, John got very little exercise. Then, at the age of 50, he (      ) tennis. He is quite a good player now.
訳)若いころ、ジョンはほんの少ししか運動をしなかった。それで、50歳のときテニスを(      )。今ではとても上手である。
文意からテニスを目的語に取る適切な動詞は(A)took up「(趣味などを)始めた」ですね。

基本動詞+前置詞[副詞]から作られる句動詞を苦手としている受験生が多いようです。南山英語では本問のような句動詞を選ばせる問題も頻出です。合否を分けるのは単語集の後半に載っている難解な単語より、このような句動詞の語彙力かも知れません。

もう1問解いてみましょう。

 [例題④]2016年人文学部(キリスト教学科・人類文化学科)・経済学部
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
16. Scientists believe that the Milky Way galaxy contains (      ) 100 billion stars.
(A) closely
(B) approximately
(C) significantly
(D) measurably

分類するまでもなさそうですが、今回も始めに選択肢を検討してみます。
(A) closely→副詞「密接に」
(B) approximately→副詞「おおよそ, 約」
(C) significantly→副詞「有意義に」
(D) measurably→副詞「測定可能に」
今回はすべて副詞です。まずは構文的アプローチで解けないか問題文をチェックしてみます。
[構文的アプローチ]
Scientists believe that the Milky Way galaxy contains (      ) 100 billion stars.
副詞が入るべき空欄前に動詞contains, 後ろには数詞100 billionがあります。副詞は動詞や形容詞(数詞), 副詞, 文全体を修飾するので、空欄の位置からでは正解をしぼれません。
[文脈的アプローチ]
Scientists believe that the Milky Way galaxy contains (      ) 100 billion stars.
訳)科学者たちは, 天の川銀河には(      )1000億の星が含まれていると考えている。
空欄は100 billionという大きな数を修飾していると考えられるので, (B)approximately「おおよそ, 約」が適切です。

(A)はcloselyではなくclose toなら「~近く」という意味で空欄に入ることができます。
Scientists believe that the Milky Way galaxy contains close to 100 billion stars.
訳)科学者たちは, 天の川銀河には1000億近くの星が含まれている考えている。

今回は選択肢がすべて句動詞と副詞の場合における文脈的アプローチを解説しました。句動詞には膨大な数がありますが、文法・語法問題集と南山の過去問で出題されたものを確実に押さえて、あとは長文問題の中で出てきたものを適宜覚えていけばじゅうぶんでしょう。

文法・語法問題ゼミ(14)「♯13 文脈(1/3)」

♯1『動詞の形』から♯12『前置詞』に至るまで、選択肢の分類をしたあとは、和訳を省いて、本文中にヒントを探す方針で解いてきました。今から学ぶ『文脈』パターンは問題文の文脈を読み取り、最もふさわしい語を選択肢から選ぶので、文法や語法の知識より語彙力・読解力が重視されます

[例題①]2015年外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ、フランス、ドイツ、アジア学科)・法学部
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
13.. Larry always comes to work late. If he is not more (      ), he may lose his job.
(A) accurate
(B) conscious
(C) punctual
(D) strict

新たな問題に取り掛かる時の手順は今までと同じで、まずは選択肢の分類を行います。
(A) accurate→形容詞「正確な」
(B) conscious→形容詞「意識している」
(C) punctual→形容詞「時間を守る」
(D) strict→形容詞「厳しい」
『正確性』
に関する形容詞が多いので、まずは形容詞の『語法』問題である可能性を考えつつ、構文的に解けないかチェックします。
[構文的アプローチ]
Larry always comes to work late. If he is not more (      ), he may lose his job.
『語法』問題であるならば、ヒントは赤字のif節にあるはずですが、(A)~(D)すべてに叙述用法があるので、文法・語法から正解は選べません。
この問題のように、構文からヒントを得られないときは即座に頭を切り替えて、文脈からふさわしい語を選ぶ方針に変更します。これを『文脈』的アプローチによる解法と呼びます。
[文脈的アプローチ]
問題文を和訳していきます。
Larry always comes to work late. If he is not more (      ), he may lose his job.
訳)ラリーはいつも仕事に遅れて来る。もっと(      )でないならば, 仕事を失うかもしれない。
ラリーは常に仕事に遅刻しているのですから、時間の『正確性』を話題にしていると考えられます。よって、選択肢の中から文意に沿うのは(C)punctual時間を守る」です。

このように文脈的アプローチによる解法は、文法的に攻略できない問題の第2段階として行います
南山英語では文脈的アプローチでなければ解けない文法・語法問題が多いです(厳密には『文法・語法』問題ではないですが…)。巷で『南山英語にはクセがある』と言われる所以はこのようなところにも一因があるのかも知れません。

[例題②]2015年外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ、フランス、ドイツ、アジア学科)・法学部
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
14. One of the most important things that you can do in life, Ronnie, is to (      ) an education.
(A) acquire
(B) realize
(C) achieve
(D) accomplish

文脈的アプローチによる解法練習のために選んだ問題ですが、まずは構文的に解けないかを検討していきます。
(A) acquire→他動詞「~を身につける」
(B) realize→他動詞「~を実現する」
(C) achieve→他動詞「~を成し遂げる」
(D) accomplish→他動詞「~を成し遂げる」
選択肢はすべて『達成』に関する他動詞ですね。まずは『語法』問題の可能性を調べるため、本文をチェックします。
[構文的アプローチ]
One of the most important things that you can do in life, Ronnie, is to (      ) an education.
空欄(      )に入る他動詞は目的語を1つ(an education)とるだけなので、語法問題ではなさそうです。
頭を切り替えて、文脈からアプローチしていきましょう。
[文脈的アプローチ]
One of the most important things that you can do in life, Ronnie, is to (      ) an education.
訳)ロニー, 人生において君ができる最も大事なことの1つは, 教育を(      )することだよ。
空欄に入るべき動詞の目的語が『教育』です。『教育』は達成したり、成し遂げるものではなくて「身につける」ものなので(A)acquireが最適です。ロングマン英英辞典にacquireは『to gain knowledge or learn a skill』と書いてあります。知識や技能を身につけるイメージですね。

今回は形容詞・動詞の文脈的アプローチによる解法を扱いました。
文脈的アプローチで解く問題は文法・語法問題の4割近く出題される場合もある最重要分野です
ので、次回も例題を解説したと思います。