第3講『他動詞vs自動詞』

『他動詞vs自動詞』パターンとは、似たような意味の動詞が並んでいて、正解を導く過程で、空欄(      )に入るべき動詞が他動詞自動詞かを判定する作業が必要なものをいいます。
このパターンでは、空欄直後に目的語があるかないかに注目します。

1.『他動詞vs自動詞』基本パターン

[例題1]2015年人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
The bus from Tokyo (      ) the station early in the morning.
(A) reached
(B) came
(C) arrived
(D) got

どんなパターンでも最初に選択肢の分類を行います。本問では、4つの選択肢にどのような特徴があるでしょうか?

(A)reached(C)arrivedには到着するという意味がありますね。(B)came(D)gotにも「到達」を表す用法があります。

これら4つは意味が近いので、和訳した本文の空欄に訳語を当てはめるとすべて、

(訳)東京からのバスは早朝、駅に到着した

という意味になり、どれもが正しく思えてしまいます。

このような場合は空欄の前後に正解を決定するキーワードを探すのですが、その第1歩となるのが他動詞と自動詞の分類です。

[空欄に入るのは他動詞?自動詞?]
The bus from Tokyo (      ) the station early in the morning.

(      )の直後にはthe stationという目的語があるので、空欄には他動詞が入ることになります。なぜなら、自動詞は目的語を必要としないからです。
ここで、4つの選択肢を他動詞/自動詞の視点で分類すると、

[他動詞/自動詞の視点で分類する]
(A) reached他動詞
(B) came自動詞
(C) arrived自動詞
(D) got(『到達』という意味では)自動詞

となります。
他動詞は(A)reachedだけなので、これが正解です。

(B)、(C)、(D)はそれぞれ
come to場所
arrive at
[in]場所
get to
場所
というように前置詞を伴って使われます。

この設問のように選択肢に意味の近い動詞が並んでいる場合は(      )の直後をまずチェックします

『他動詞vs自動詞』では空欄のあとに注目!!
(      )
名詞(      )には他動詞が入る

(      )前置詞名詞(      )には自動詞が入る
(      )
副詞(      )には自動詞が入る
(      )
なし→(      )には自動詞が入る

2.正解候補が2つある場合

選択肢を他動詞/自動詞に分類した結果、正解候補が複数ある場合はさらに別の要素から正解を1つに絞るという流れになります

それでは、正解候補が2つ以上ある場合を練習してみましょう。

[例題2]2012年人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Jim has such a good memory that he can (      ) a poem perfectly after hearing it only once.
(A) address
(B) talk
(C) recite
(D) speak

(A)address(~に話しかける)、(B)talk(話す)、(C)recite(~を暗唱する)、(D)speak(話す)という意味で『話すこと』に関係ある動詞が並んでいますね。

選択肢に意味の近い動詞が並んでいるので、まずは(      )の直後をチェックします。

[目的語があるかをチェックする]
Jim has such a good memory that he can (      ) a poem perfectly after hearing it only once.

a poemという名詞(目的語)が直後に来ているので、(      )には他動詞が入ります。選択肢(A)~(D)を他動詞・自動詞の視点で分類すると、

[他動詞/自動詞の視点で分類する]
(A) address他動詞
(B) talk自動詞
(C) recite他動詞
(D) speak自動詞

speakには他動詞の用法もありますが、その場合の目的語は言語になります。

speak言語「(言語)を話す」
[例] 
She speaks good Japanese.(彼女は日本語を話すのが上手だ)

正解候補となる他動詞が2つありましたね(address/recite)。どちらも文法的には正しいので、設問文の内容を検討して正しいほうを選びます。

[文法的に正しいものを文脈で選別する]
Jim has such a good memory that he can (      ) a poem perfectly after hearing it only once.

(訳)ジムは記憶力が良いので、たった一度聞いた後で完璧に詩を(      )できる

文の内容に最も合うのは(C)recite(~を暗誦する)ですね。これが正解です。

ちなみに(A)addressが目的語にとるものは話しかける対象であって、話す内容ではありません。

[例] A policeman addressed the man politely. (警官がその男にていねいに話しかけた)

このように『他動詞vs自動詞』パターンでは正解候補が複数になることのほうが多いです。このような場合、文法的に正しいものを残して、文脈から適切なものを選びましょう。和訳先行は禁物です。

まとめ

『他動詞vs自動詞』パターンの解き方
1.選択肢を見比べる
選択肢がすべて動詞で(かつ、似たような意味で)ある→まずは他動詞/自動詞の分類で選択肢をしぼる
2.空欄(      )の後の語に注目して他動詞/自動詞の判定をする
(      )名詞(      )には他動詞が入る
(      )前置詞+名詞(      )には自動詞が入る
(      )
副詞(      )には自動詞が入る
(      )
なし→(      )には自動詞が入る

3.正解候補が2つあるときは文の内容にふさわしいものを選ぶ

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