第9講『修飾』

1.前置詞句による修飾

[例題1]2013年経営学部・情報理工学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Since they both use sonar, dolphins, (      ) whales, get confused by the sounds of passing ships.
(A) like
(B) alike
(C) unlike
(D) similar

まずは選択肢を見比べて分類してみましょう。

[選択肢の分類]
(A) like前置詞「~と同じように」
(B) alike形容詞「似ている」
(C) unlike前置詞「~と違って」
(D) similar形容詞similar to ~「~と良く似た」

(C)unlike以外は「~に似ている」という意味の単語が並んでいますね。似たような意味の選択肢が複数ある場合は、まずは文法や語法の知識で選択肢をしぼる方針で解いていきます

『修飾』パターンなのに選択肢に前置詞があるのは「前置詞名詞」で形容詞句副詞句を作る働きをするからです。

前置詞句のはたらき
形容詞句になるか、副詞句になるかは文脈による
1.形容詞句名詞を修飾する
[例] The book on the desk is not mine. (机の上の本は私のではありません)
2.副詞句動詞形容詞を修飾する
[例] Put the book on the desk. (その本を机の上に置きなさい)

それでは本文を検討しましょう。

[構文を分析する]
Since they both use sonar, dolphins, (      ) whales, get confused by the sounds of passing ships.
(訳)彼らはどちらもソナーを使うので、イルカはクジラと(      )、通過する船の音に混乱する。

まず選択肢(B)のalike叙述用法で使われる形容詞なのでwhalesを修飾することはできません。
また、(D)similarsimilar to ~の形で「~に類似した」という意味になりますが、ここではsimilar単独なので不適です。

Since they both use sonar, dolphins, (      ) whales, get confused by the sounds of passing ships.
(訳)彼らはどちらもソナーを使うので、イルカはクジラと(      )、通過する船の音に混乱する。

(      ) whalesの部分はカンマ( , )で区切られて挿入されています。この表現は、文を修飾していると考えることができます。

残った選択肢の前置詞(A)like, (C)unlikeは、「like[unlike]+名詞の形で前置詞句を作り、文を修飾する用法があります
よって、(A)likeと(C)unlikeは文法的に適合します。

文法的に正解候補が2つにしぼられたところで問題文の前半を見ると、they both use sonarとあるので、dolphinswhales共通することを述べていると分かります。よって、「~と同じように」の意味をもつ(A)likeが正解となります。

本問では、文法的に正解候補を2つにしぼったのちに、文脈から正解を1つ選びました。「文法文脈」という解答の流れは文法/語法問題では共通ですので、ぜひ覚えておいてください。

[正解]
Since they both use sonar, dolphins, like whales, get confused by the sounds of passing ships.

(訳)彼らはどちらもソナーを使うので、イルカはクジラと同様に通過する船の音に混乱する。

もう1問、練習してみましょう。

2.空欄は何を修飾しているか?に着目

[例題2]2011年人文学部(キリスト教学科・人類文化学科) 経済学部
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
It’s unusual to see (      ) a big garden in this part of the city.
(A) so
(B) such
(C) more
(D) fairly

今回も、選択肢の分類が第1手になります。

[選択肢の分類]
(A) so副詞
(B) such形容詞
(C) more形容詞
(D) fairly副詞

今回の選択肢は副詞形容詞で構成されていますね。普段、意識することは少ないのですが、どちらも修飾』語で、それぞれ修飾する対象が異なります。

副詞動詞形容詞副詞文全体を修飾する
形容詞名詞を修飾する

空欄に入る語句が何を修飾しようとしているかに注目して問題文を見てみましょう。

[空欄の語は何を修飾しているか?]
It’s unusual to see (      ) a big garden in this part of the city.

(訳)市のこの地域でそのような大きい庭を見ることは珍しい。

選択肢は(      )直後のa big gardenという名詞を修飾しています。
名詞を修飾しているので副詞である(A)soと(D)fairlyは(      )に入ることはできませんね。
もしこれらを使うならば、(A)はso(副詞) big(形容詞) a garden、(D)はa fairly(副詞) big(形容詞) gardenといった語順になります。

再び問題文を見てみましょう。

It’s unusual to see (      ) a big garden in this part of the city.
(訳)市のこの地域でそのような大きい庭を見ることは珍しい。

ここでは(      )a big gardenという「a[an]名詞」を前から修飾していることに着目します。
このような位置から修飾できる語法をもつのは(B)suchのみで, これが正解になります。
(C)moreを入れる場合はa big more gardenというふうにgardenの前に位置します。

まとめ

『修飾』パターンの解き方
1.選択肢とその前後を見比べる
選択肢がその前後、または文全体を修飾している→『修飾』パターン
2.空欄が修飾している要素に着目して、選択肢を選ぶ
空欄が、
名詞を修飾している→形容詞(句)
動詞/形容詞/副詞/文全体を修飾している→副詞(句)

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