第10講『品詞』

『品詞』基本問題

[例題1]2012年人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

All the critics wrote excellent reviews. The concert was a great (      ).
(A) successful
(B) succeed
(C) succeeding
(D) success

本問でも基本通り、選択肢の分類から始めましょう。

[選択肢の分類]
(A) successful形容詞「成功した」
(B) succeed動詞「成功する」
(C) succeeding形容詞「次の」
(D) success名詞「成功」

一見動詞の形パターンに見えますが、動詞以外にも形容詞や名詞など『成功』に関する様々な品詞が並んでいます。
このように共通のルーツ(語源)を持ち、品詞の異なる語が選択肢に並ぶパターンを『品詞』パターンと呼びます

この『品詞』パターンでは空欄に入る語が文中で果たしている機能に注目して適切な語を選んでいきます

それでは、問題文の構文を見ていきましょう。

[構文を分析する]
All the critics wrote excellent reviews. The concert was a great (      ).
(訳)全ての評論家が素晴らしい論評を書いていた。コンサートは大きな(      )であった。

空欄の前に a great という「冠詞形容詞」があるので(      )には名詞が入ると推測できます。選択肢の中で名詞は(D)success「成功」だけなので、これが正解になります。

もう1問練習してみましょう。

[例題2]2012年経営学部・情報理工学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Young children sometimes have (      ) friends. These “friends” don’t exist, but the children believe that they do.
(A) imagine
(B) imagining
(C) imaginary
(D) imagination

まずは選択肢を見比べて、どんな特徴があるか調べましょう。

[選択肢の分類]
(A) imagine動詞「~を想像する」
(B) imagining→imagine現在分詞
(C) imaginary形容詞「想像上の」
(D) imagination名詞「想像(力)」

選択肢の分類から「想像」に関する『品詞』パターンと推測できますね。パターン判別ができたら、構文を分析していきましょう。

[構文を分析する]
Young children sometimes have (      ) friends.

空欄(      )に入る品詞を決定する要素は①haveと②friendsの2つが考えられます。
haveを完了形を作る助動詞と考えると空欄にはimaginedという過去分詞が入りますので、(A)のimagineは不可です。
よって、have一般動詞で「~を持つ」という意味だと推測できます。

すると、問題文はこんな意味になります。

[問題文を和訳してみる]
Young children sometimes have (      ) friends.

(訳)幼い子供たちは、ときどき(      )友達を持つことがある。

空欄の語は後に続くfriendsを修飾しているので、文法的に正しいのは現在分詞の(B)imaginingと形容詞の(C)imaginaryですそれぞれの意味は、

(B)imagining friends(想像をしている友達)→現在分詞の限定用法
(C)imaginary friends(想像上の友達)→形容詞の限定用法

となりますが、文意がすっきり通るのは(C)imaginary(想像上の)のほうですね。これが正解になります。

[正解]
Young children sometimes have (C)imaginary friends. These “friends” don’t exist, but the children believe that they do.
(訳)幼い子供たちは、ときどき想像上の友達を持つことがある。これらの『友達』は存在しないが、子供たちは存在していると信じているのだ。

まとめ

 『品詞』パターンの解き方
1.選択肢を見比べる
選択肢が同一の語源をもつ、異なる品詞で構成されている→『品詞』パターン
[例] 選択肢が、
(A) successful形容詞
(B) succeed動詞
(C) succeeding形容詞
(D) success名詞
同じ語源を持つ、異なる品詞で構成された『品詞』パターンである
2.空欄に入る語が文中で果たしている機能に着目して適切な語を選ぶ

南山の文法/語法問題の中で『品詞』パターンの出題はあまり多くなく、例年、いずれかの日程で1問出題される程度です。

選択肢を分類したのち、構文を分析し、それでも正解が絞りきれない場合は、文脈からふさわしい語を検討するという今までの解き方で解いていきましょう。

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