今回から、南山英語で出題される文法/語法問題の代表的なパターンを解説していきます。全部で16パターンになります。
パターンの数が多いように感じるかも知れませんが、過去問を解くたび、どのパターンに当てはまるのか確認しながら解くクセをつければ、自然とマスターできますから安心してください。
『動詞の形』
[例題1]2016人文学部(キリスト教学科・人類文化学科) 経済学部 ( )内に入れるのに最も適当なものを、 (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。 I know what happened to the book. I saw Paul ( ) it from Jenny’s desk. (A) taking (B) took (C) to take (D) has taken |
前回学んだ知識を使って解いていきましょう。
まず始めに行うのは『選択肢の分類』でしたね。問題文の和訳をを我慢して選択肢を眺めると、(A)から(D)まで動詞takeの変化した形が並んでいます。
[①選択肢の吟味→パターン判別]
(A) taking→現在分詞
(B) took→過去形
(C) to take→不定詞
(D) has taken→現在完了形
このように選択肢すべてが1つの動詞の変化した形である設問パターンを『動詞の形』と呼んでいきます。
このパターンでは選択肢に動詞の原形、3人称単数、-ing形、-ed形、to-不定詞、完了形などが並びます。
選択肢から『動詞の形』パターンであると判断したら、空欄の前後をチェックして、動詞の形を決定するキーワードを探していくのが基本的な解き方になります。
[②『動詞の形』→動詞の形を決定する語句を探す]
I know what happened to the book. I saw Paul ( ) it from Jenny’s desk.
例題に戻ると、空所の2つ前にsawという動詞があります。
これは知覚動詞の用法をもつ動詞seeの過去形ですから、ここから( )に入る動詞の形を決定できそうですね。
知覚動詞としてのseeは、
see+目的語+[原形/現在分詞/過去分詞] |
という形で使われますので、選択肢の中では(A)taking以外は文法的に正しくありません。よって(A)takingが正解になります。
もう1問解いてみましょう。
[例題2]2015人文学部(キリスト教学科・人類文化学科) 経済学部 ( )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。 Nobuo was made ( ) even though he hadn’t done anything wrong. (A) apologize (B) to apologize (C) apologizing (D) to have apologized |
本問もまず選択肢を見比べて分類してみましょう。
[①選択肢の吟味→パターン判別]
(A) apologize→原形不定詞
(B) to apologize→to-不定詞
(C) apologizing→現在分詞
(D) to have apologized→(完了形)不定詞
動詞apologizeの変化した形が並んでいるので『動詞の形』パターンですね。
[②『動詞の形』→動詞の形を決定する語句を探す]
Nobuo was made ( ) even though he hadn’t done anything wrong.
「『動詞の形』パターンかな?」と推測したところで( )の前後をチェックすると、空欄の直前がwas madeとなっています。
madeは使役動詞makeの過去形ですから(A)の原形不定詞apologizeを選びたくなるところですが、makeを受動態にして「~させられた」という意味を表すときは、動詞の原形ではなくto-不定詞が使われますので、(B)to apologizeが正解です。
まとめ
『動詞の形』パターンの解き方 1. 選択肢を見比べる 選択肢すべてが、ある動詞の変化した形である→『動詞の形』パターン [例] 選択肢が、(A)take (B)to take (C)taking (D)have taken →動詞takeが変化した『動詞の形』パターンである 2. 空欄を含む文の構文をチェックして、空欄に入る動詞の形を決定する [例] 1.空欄前が前置詞→動名詞(ing形) 2.空欄前が不定詞のみを目的語にとる動詞→to不定詞 3.空欄前が動名詞のみを目的語にとる動詞→動名詞(ing形) 4.使役動詞+目的語+( )→原形不定詞 5.知覚動詞+目的語+( )→原形不定詞or現在分詞or過去分詞 |
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