第0講「長文読解問題を得点源にしよう」

今回から長文読解問題の勉強法について解説していきたいと思います。
解説にあたって使用する問題は、2017年2月11日の日程で出題された問題2[人文学部(キリスト教学科、人類文化学科)・外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ学科、ドイツ学科)・経営学部]を利用しますので、以下のサイトを参照してください(閲覧には会員登録が必要です)
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2017年南山大学過去問[人文学部(キリスト教学科、人類文化学科)・外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ学科、ドイツ学科)・経営学部]

1.長文読解問題を得点源にしよう
夏期講習ではまず、文法/語法問題の出題傾向をパターン別に整理し、攻略法を解説してきました。その理由は、最短時間でこれらの定型問題を処理して、ボリュームのある長文読解問題に割く時間を捻出するためです。ぱっと見、膨大な英文の量に圧倒されますが、南山長文読解のレベルは、標準的で時間さえかければ全問正解も狙えます
難問が含まれる文法/語法問題で全問正解を狙うのは至難の業ですが、長文読解問題では可能です。しっかり準備して長文読解問題を得点源にしましょう。

2.長文読解問題攻略に向けた5つのポイント
南山の長文読解問題を攻略するために本講座では5つのトピックを扱います。これらのポイントに気をつけながら過去問を解く練習をすれば、始めは1時間以上かかっても、徐々に早く、正確に解けるようになります。

-2019長文読解問題攻略ゼミ(全6回)-
第0講『長文読解問題を得点源にしよう
第1講『1段落読み終えたら、すぐに1問解こう
第2講『設問の英文を正確に把握しよう
第3講『設問からキーワードを抜き出そう
第4講『選択肢の表現に惑わされない
第5講『各段落にタイトルをつけよう

3.日常学習に南山英語の長文を取り入れよう
少し耳の痛くなるような話をします。
南山大学を志望する皆さんの中で、日常学習に南山大学で出題された長文問題を取り入れている人はいるでしょうか?おそらくほとんどいないのではないのかと思われます。
受験英語では長文読解問題が合否の鍵を握ると理解しているにも関わらず、やらない理由は何でしょう?
入試英語の長文は、単語や文法/語法の知識量を増やし、英文解釈参考書を読んでさえいれば、ある日突然読めるようになるものではありません。実際の過去問に取り組みながら、構文でつまづいたり、単語の意味を取り違えたり、未知の単語に悩んだりしながら少しづつ読めるようになっていくものです
運動部で、基本練習しか行わず、紅白戦や練習試合もしないまま公式戦に臨んだ人はいないはずです。模擬試験で本番の雰囲気の一端を味わうことはできますが、問題形式はまったく違います。練習試合の相手は、実戦で想定されるレベルの相手とやっておきたいですよね?そこで、過去問を利用するのです。

4.まずは1日1段落からはじめよう
千里の道も一歩から。まずは1日1段落を読んで、設問を1問解くことから始めましょう。詳しくは第1講で解説しますが、南山の長文読解問題は1段落につき1問の割合で設問が作られていますので、1段落ごとに分割して勉強することが可能です。
2日目は1日目に読んだ段落と新たな段落、あわせて2段落を読んで設問を解きます。このように約1週間かけて大問1問を解いてみましょう。慣れたら、1日の分量を2段落(2問)、3段落(3問)と増やしていきます。
難しい文章に当たったら、自分なりに構文分析をした後で単語や文法を詳しく調べてみましょう。今は南山の長文問題に慣れることが最優先なので、早さは気にしなくて構いません。赤本に載っている2年分の問題を解き終わる頃には、苦手意識も薄らいでいるでしょう。

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