「文法・語法問題」カテゴリーアーカイブ

文法・語法問題ゼミ(13)「♯12 前置詞」

今回は選択肢がすべて前置詞の場合の解法を学んでいきます。
『前置詞』パターンでは2段階の解法プロセスがあります。

第1段階  他の語との組み合わせで前置詞を選ぶ〔構文的アプローチ〕
(第1段階で正解が決まらない場合)
第2段階  : 文脈に合う意味をもつ前置詞を選ぶ〔文脈的アプローチ〕

選択肢から『前置詞』パターンだと判断したら、まずは空欄前後に特定の前置詞との組み合わせで使われる語がないかをチェックします。ここで選択肢が1つに決まらなければ、問題文の内容に最もふさわしい意味をもつ前置詞を選ぶというプロセスを踏みます。

実際に問題を解きながら確認してみましょう。

[例題①]2016年人文学部(キリスト教学科・人類文化学科)・経済学部
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
9. Professor Simpson is well known among his students (      ) his strict attendance policy.
(A) to
(B) for
(C) about
(D) as

選択肢からひと目で『前置詞』パターンであると判断できますね。まずは特定の前置詞との組み合わせで使われる語がないかをチェックします[第1段階・構文的アプローチ]
Professor Simpson is well known among his students (      ) his strict attendance policy.
(シンプソン教授は、出席に関する方針の厳しさで学生の間で有名だ)
among his studentsという副詞句が挟まれているので気づきにくいですが, is knownは(B)forと結びついて, be known for A「Aで知られている」という意味の熟語を作ります。内容的にも合致するので、これが正解になります。
第1段階で正解が決まる場合は関係詞節や副詞節がはさまって組み合わせが分かりにくい場合が多いようです。

『前置詞』パターンの問題を、もう1問解いてみましょう。

[例題②]2016年外国語学部(英米学科)・総合政策学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
12. Please remember to speak directly (      ) the microphone, or the audience won’t be able to hear your presentation.
(A) on
(B) for
(C) into
(D) by

『前置詞』パターンですので、まずは(A)~(D)の前置詞いずれかと組み合わせで使われる語がないか本文を確認します[第1段階・構文的アプローチ]
Please remember to speak directly (      ) the microphone, or the audience won’t be able to hear your presentation.
directlyという副詞を挟んだその前にspeakという自動詞がありました。「speak+前置詞+名詞」という語法では、
speak to A「A(人)に話しかける」
speak about[of, on] A「A(人・物・事)について話す」
などが思いつきますが, the microphoneは話題ではなく、話しかけるための道具ですから(A)onではしっくりきません。

このように、第1段階で組み合わせとなる適切な語が見つからない場合は、文の内容にふさわしい意味を持つ前置詞を選ぶ方針に切り替えます[第2段階・文脈的アプローチ]
Please remember to speak directly (      ) the microphone, or the audience won’t be able to hear your presentation.
(必ずマイクに直接話しかけてください。さもないと、プレゼンテーションが聴衆に聞こえません)
マイクに向かって話しかけるのですから、『方向』の意味をもつ前置詞(C)intoが最適です。これは口から発せられた声がマイクの中へ入っていくイメージです。
(B)forにも『方向』の意味がありますが「マイクの方向を向いて話す」というイメージで、マイクに声を届かせる感じが出ません。以上から正解は(C)intoです。

『前置詞』パターンの問題は、各日程でほぼ毎年出題されていますので、前置詞の基本的な意味と使い分けを文法書で確認しておきましょう。

文法・語法問題ゼミ(12)「♯11 主述の一致」

[例題①]2014年外国語学部(英米学科)・総合政策学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
3. (      ) I know is using a smartphone these days.
(A) Most people
(B) Almost everyone
(C) The majority
(D) Many people

いつものように選択肢を分類してみましょう。何か特徴や共通項があるでしょうか?
(A) Most people→形容詞+名詞
(B) Almost everyone→副詞+代名詞
(C) The majority→冠詞+名詞
(D) Many people→形容詞+名詞
選択肢は名詞・代名詞を数の程度を表す語で修飾していますね。似たようなものがあるときは、まず構文の要素を確認していきます。
(      ) I know is using a smartphone these days.
(最近では、私の知り合いの(      )がスマートフォンを使っている)
空欄はbe動詞主語です。正しい主語を選ぶわけですから、問題文の動詞と正解の選択肢には正しい呼応関係(=主述の一致)があるはずです。この『主語⇔動詞』の関係を利用して選択肢をしぼるパターン『主述の一致』と呼んでいきます
問題文の動詞がisであるので、主語は3人称単数であることが分かります。単数・複数の観点で選択肢を再度分類すると
(A) Most people→複数扱い
(B) Almost everyone→単数扱い
(C) The majority→複数扱い
(D) Many people→複数扱い
となりますので, (B)Almost everyoneが正解になります。

副詞であるalmostが代名詞everyoneを修飾していますが、この表現は
almost everyonealmosteveryone
と分けて考えると理解できます。この表現は副詞almostが形容詞everyを修飾し, almost everyという形容詞句となってoneという代名詞を修飾しているのです。

もう1問解いてみましょう。

[例題②]2011年人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
8. Everyone (      ) a responsibility to help others if they can.
(A) has
(B) have
(C) had
(D) haven’t

選択肢には動詞haveの現在形・過去形、単数・複数、(現在完了)否定形などが並んでいます。
選択肢が似たようなもので構成されているときは、まず構文の中に選択肢をしぼるキーワードがないか探し、正解候補をしぼったあとで内容を考えます。この問題では(助)動詞haveという共通項があるので『正しい時制と単数・複数を選ぶヒントは問題文の中にあるはず』と推測して問題文を見ていきます。
Everyone (      ) a relationship to help others if they can.
(もし出来るのならば、全ての人が他人を助ける責任がある)
空欄(      )の次に名詞(a relationship)が来ているので(D)haven’tは文法的に誤りです。
先頭にあるEveryone単数扱いの目印です。残るは時制の決定ですね。時制を示すキーフレーズは末尾にありました。if節がcanを用いているので過去形は不適です。以上から正解は(A)hasになります。

『主述の一致』パターン単独での出題はほとんどありませんが、主語から動詞、動詞から主語を決定するテクニックとして覚えておきましょう

 

文法・語法問題ゼミ(11)「♯10 品詞」

[例題①]2012年人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

9. All the critics wrote excellent reviews. The concert was a great (      ).
(A) successful
(B) succeed
(C) succeeding
(D) success

今回もいつも通り、選択肢の分類から始めましょう。
(A) successful→形容詞「成功した」
(B) succeed→動詞「成功する」
(C) succeeding→形容詞「次の」
(D) success→名詞「成功」
ぱっと見て♯1『動詞の形』に見えますが、動詞以外にも形容詞や名詞など『成功』に関する様々な品詞が並んでいます。このように共通のルーツを持ち、品詞の異なる語が選択肢に並ぶパターンを『品詞』と呼びます
『品詞』問題では(      )に入る語が文中で果たしている機能に注目して適切な語を選んでいきます
それでは、問題文の構文を見ていきましょう。
All the critics wrote excellent reviews. The concert was a great (      ).
(全ての評論家が素晴らしい論評を書いていた。コンサートは大成功であった)
空欄の前に, a great「冠詞+形容詞」があるので(      )には名詞が入ると推測できます。選択肢の中で名詞は(D)success「成功」だけなので、これが正解です。

南山の文法・語法問題の中で『品詞』問題の出題はあまり多くありません(例年、いずれかの日程で1問出題される程度)が、TOEICのPart5では頻出分野です
いずれにせよ、選択肢を分類してから問題文の構造を分析し、それでも正解が絞りきれない場合は、文脈からふさわしい語を検討するという今までの解き方で解いていきましょう。

文法・語法問題ゼミ(10)「♯9 修飾」

[例題①]2013年経営学部・情報理工学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
9. Since they both use sonar, dolphins, (      ) whales, get confused by the sounds of passing ships.
(A) like
(B) alike
(C) unlike
(D) similar

選択肢を眺めると(C)unlike以外は「~に似ている」という意味の単語が並んでいますね。
(A) like→前置詞「~と同じように」
(B) alike→形容詞「似ている」
(C) unlike→前置詞「~と違って」
(D) similar→形容詞similar to ~で「~と良く似た」

似たような意味の選択肢がある場合はまず、構文的に解けないか検討していきます
Since they both use sonar, dolphins, (      ) whales, get confused by the sounds of passing ships.
(彼らはどちらもソナーを使うので、クジラと同様にイルカも通過する船の音に混乱する)
まず(B)alikeは叙述用法で使われる形容詞なので(      )には入ることはできません。(D)similarはsimilar to ~の形で使われます。(A)likeと(C)unlikeは, like[unlike]+名詞の形で文を修飾する用法があります(      ) whalesはカンマで区切られて挿入されているので、文を修飾していると考えることができます。
文法的に正解候補が2つにしぼられたところで問題文の前半を見ると, they both use sonarとあるので, dolphinsとwhalesに共通することであると分かります。よって、(A)likeが正解となります。

本問のように『修飾』に関する問題では「問題文のどこを修飾しようとしているのか?」という観点から選択肢を検討することが有効です。

もう1問、練習してみましょう。

[例題②]2011年人文学部(キリスト教学科・人類文化学科)・経済学部
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
5. It’s unusual to see (      ) a big garden in this part of the city.
(A) so
(B) such
(C) more
(D) fairly

今回も、選択肢の分類が第1手になります。
(A) so→副詞
(B) such→形容詞
(C) more→形容詞
(D) fairly→副詞
選択肢は副詞・形容詞から成り、(      )直後のa big gardenを修飾しています。名詞を修飾しているので副詞である(A)soと(D)fairlyは(      )に入ることはできません。正しい語順にすると(A)はso big a garden, (D)はa fairly big gardenというふうになります。
It’s unusual to see (      ) a big garden in this part of the city.
(市のこの地域でそのような大きい庭を見ることは珍しい)
『修飾』問題では、「問題文のどこを修飾しようとしているのか?」に注目するんでしたね。
ここでは(      )a big gardenという「a[an]+名詞」を前から修飾していることに着目します。このような位置から修飾できるのは(B)のsuchで, これが正解になります。(C)moreの場合はa big more gardenというふうにgardenの前に位置します。

文法・語法問題ゼミ(9)「♯8 構文」

[例題①]2015年外国語学部(英米学科)・総合政策学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
2. There is no connection (      ) the topic we studied last week and the topic that we’ll study this week.
(A) among
(B) on
(C) between
(D) within

選択肢はすべて前置詞ですね。その中で(A)amongと(C)betweenは似たような意味です。このような場合はまず構文の中にキーワードを探すことを試みてみましょう。
There is no connection (      ) the topic we studied last week and the topic that we’ll study this week.
(私たちが先週研究したテーマと今週研究するテーマの間にはつながりはない)
the topicが関係詞節で修飾されたために距離が離れてしまっていますが, andに注目です。ここから選択肢の中でandと結びつきの強い(C)betweenを選びます
betweenは「2つのものの間で」という場合に使われ、amongは「3つ以上のものの間で」という場合に使われます。

この問題のように、文構造を分析して呼応関係にある選択肢を選ばせるパターン『構文』と呼んでいくことにします。

もう1問解いてみましょう。今度はどんな呼応関係があるでしょうか?

 [例題②]2013年人文学部(キリスト教学科・人類文化学科)・経済学部
(      )内に入れるのに最も適当なものを, (A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
8. I don’t know (      ) there will be vocabulary questions on the test or not.
(A) whether
(B) why
(C) how
(D) when

選択肢には名詞節を導く機能をもつ副詞や接続詞が並んでいます。(A)~(D)まで1つずつ空欄に当てはめていっても解けますが、その前に構文をチェックします。
I don’t know (      ) there will be vocabulary questions on the test or not.
(試験に語彙の問題があるかどうかわからない)
すると、問題文の末尾にor notが見つかります。選択肢にはor notと相性の良い(A)whetherがあります。文法的な誤りもなく意味も通るので、これが正解になります。

between A and Bやwhether A or notのように、セットで構文を作るものには次のようなものが頻出です。
either A or B「AまたはBのどちらかが…である」
neither A nor B「AもBもどちらも…でない」
not only A but also B「AだけでなくBも」
B as well as A「Aと同様にBも」
not A but B「AではなくBが…である」