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第14講『比較』

英文法の参考書では1章を割いて解説される『比較』ですが、南山英語での出題頻度はあまり高くなく、例年、全学部を通じて1問の出題があるかないかといったところです。

典型的な出題パターンもなく、比較に関する文法事項から満遍なく出題されているので穴を作らないことが最大の対策となります。お手元の文法/語法問題集に載っている問題と、総合英語の例文をきっちり仕上げておけば大丈夫でしょう。

今回は過去に出題された『比較』問題をまとめて解いて、苦手意識を失くしておきましょう。


thanは比較問題の目印

「絶対」とまでは言いきれないのですが、設問文にthanが登場したら、まずは比較に関して問われている可能性を考えましょう。

[例題1]2017人文学部(キリスト教学科・人類文化学科) 外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ学科、ドイツ学科) 経営学部
以下の空欄について(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。【文法/語法問題】
These days, it’s (    ) easier to shop online than to go to a store.
[語句] shop(自)買い物をする / online(副)オンラインで
(訳)この頃は、店へ行くよりインターネットで買い物をする方がはるかに簡単です。
(A) so
(B) such
(C) far 正解
(D) very
【解説】本問は空欄後のeasierthanから『比較』が論点になっていると考えられます。
空欄後の比較級easierを強調するには(C)far(はるかに、ずっと)が最適です。
[例題2]2016外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ、フランス、ドイツ、アジア学科) 法学部
以下の空欄について(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。【文法/語法問題】
Joe’s train for Kyoto leaves at 10:00 am, so he should be at Nagoya Station no (      ) than 9:45 am.
(訳)京都に行くジョーの列車は午前10時に出発するので、彼は遅くとも9時45分には名古屋駅にいなくてはならない。
(A) lately
(B) latest
(C) later 正解
(D) late
【解説】空欄直後のthanと選択肢の並びから、設問で問われているのは比較に関する論点だとわかります。
no later than …で「遅くとも…までに」という意味なので、文意から(C)laterが正解です。
比較に関する表現は種類が多いので苦手な方は「thanがあったら比較級を選ぶ」と決めておくのも一つの手です。

 

②比較級を強める語句
比較に関する問題では比較級を強める語も出題されています。例題1も含めて、最近では3回出題されています。

[例題3]2014経営学部理工学部(A方式)
以下の(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。【文法/語法問題】
Compared to Japan, the cost of going to driving school is (      ) less expensive in the United States.
[語句] compared to[with] A「Aと比較すると」
(訳)日本と比べて、自動車教習所に通う費用はアメリカではずっと安い。
(A) a lot of
(B) lot
(C) very
(D) far 正解
【解説】空欄に続くlesslittle比較級ですから、選択肢の中で唯一比較を強めるはたらきを持つ副詞(D)farが正解です。
much [(by) far / a lot]比較級ずっと~/はるかに~

This house is much [far] larger than mine.
(この家は私の家よりもずっと[はるかに]大きい)

[例題4]2017人文学部(心理人間学科、日本文化学科) 理工学部
以下の空欄について(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。【文法/語法問題】
This year’s judo class had (      ) participants than the teacher expected.
[語句] participant(名)参加者
(訳)今年の柔道の授業は教師が予想したよりずっと多くの参加者があった。
(A) much more
(B) so many
(C) many more 正解
(D) too many
【解説】空欄のあとにthan the teacher expectedthanがあるので、空欄には比較級が入ると推測できます。
空欄に入る語は可算名詞複数形(participants)を修飾しているので、数が多いことを表すmanyを用いた(C)many moreを選びます。
many more複数名詞than…よりずっと多くの
比較級の強調にはmuchを用いるのがふつうですが、「がずっと多い」の意では、much more ~ではなくmany more ~の形をとります。

My brother has many more T-shirts than me.
(弟は僕よりもかなり多くのTシャツを持っている)

がずっと多い」の意では「much more不可算名詞」の形になります。
I have much more money than he (does).
(私は彼よりずっとたくさんお金を持っている)


③the+比較級 ~, the+比較級 …
受験生が忘れた頃、思い出したように出題されるのがこの論点です。

the比較級 ~, the比較級 ~すればするほど、ますます…

The higher you go, the more beautiful the view becomes.
(高く上れば上るほど、ますます景色が美しくなる)

[例題5]2013人文学部(キリスト教学科・人類文化学科) 経済学部
以下の(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。【文法/語法問題】
The sooner you start studying for your exam, the (      ) .
(訳)試験勉強を早く始めれば始めるほど、それだけいいよ。
(A) good
(B) better 正解
(C) well
(D) best
【解説】The sooner, the better.「早ければそれに越したことはない」という比較級を用いた慣用表現をベースにした英文で、正解は(B)betterです。
本問のように「the+比較級」に続くSVit isの場合は省略されることがあります。
[例題6]2008人文学部(キリスト教学科・人類文化学科) 経済学部
以下の(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。【文法/語法問題】
(      ) went on, the more tired the players became.
(訳)試合が長引けば長引くほど、選手たちはますます疲れていった。
(A) The long game
(B) The longer game
(C) The longer the game 正解
(D) The longest the game
【解説】従属節の元の形は The game went on long. です。このlong副詞で形容詞ではないことに注意してください。よって正解は(B)ではなく(C)The longer the gameとなります。the gameS(主語)です。
the+比較級+SV, the+比較級+SV」のtheは冠詞ではなく副詞です。始めのtheは「~すればするほど」、後ろのtheは「それだけますます~」を表しています。

 

④比較級で最上級の意味を表す
この論点はここ数年出題されていません。過去2回の出題では「比較級than any other単数形の名詞」が扱われていました。

比較級than any other単数形名詞「ほかのどの~よりも…だ」
→比較級を用いて最上級に相当する意味を表しています

Alaska is larger than any other state in the United States.
(アラスカは合衆国のほかのどの州よりも大きい)

[例題7]2010人文学部(心理人間学科、日本文化学科)
以下の(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。【文法/語法問題】
Professor Jones is stricter than (      ) teacher in our department.
[語句] department(名)部門、学部、(大学・学部の)学科
(訳)ジョーンズ教授は私たちの学科で他のいかなる先生よりも厳しい。
(A) any other 正解
(B) other
(C) each other
(D) one another
【解説】「比較級+than any other単数名詞」で「他のどの~よりも…」という最上級の意味を表します。よって正解は(A)any otherです。
(C)each otherと(D)one anotherはともに「お互い(に)」と訳し、副詞句ではなく代名詞です。
[例題8]2008外国語学部(英米学科)・総合政策学部(A方式)
以下の(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。【文法/語法問題】
Mary likes English so much that she spend more time on it than (      ) other subject.
[語句] spend A on B「AをBに費やす」
(訳)メアリーは英語が好きなので、他のどの教科よりも英語に費やす時間が多い。
(A) no
(B) all
(C) any 正解
(D) many
【解説】例題7と同様に「比較級+than any other単数名詞」の表現の一部と考えて(C)anyを選びます。

第13講『句動詞』

『句動詞(群動詞)とは「動詞副詞」「動詞前置詞」などの形で、全体で1つの動詞と同じ働きをするものをいいます。中学英語から馴染みのあるものでは、look at(~を見る)give up(~を断念する)などが該当します。

句動詞パターンの特徴は選択肢が(同じ)基本動詞+(異なる)副詞[又は前置詞]の形になっていることです。
以下の例を見てください。すべての選択肢が「put副詞(前置詞)」の形になっていることが確認できるでしょう。

[例] 2016人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
The exam is about to begin. Please (      ) your books and notes.
(A) put away
(B) put inside
(C) put off
(D) put in
選択肢が『(同じ)基本動詞(put)+(異なる)副詞[又は前置詞]』

このパターンは、2014年以前はそれほど目立っていなかったのですが、2015年(4)、2016年(5)、2017年(6)、2018年(7)出題され、ますます重要度が高まっています。
空欄補充問題でも出題されることがあるので、必ず出題されると思って準備しておきましょう。

句動詞パターンの基本問題

[例題1]2016人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Professor Young was delighted when he (      ) an old document hidden in a book.
(A) came across
(B) came through
(C) came into
(D) came up

文法/語法問題で重要なのは、まず選択肢を見比べて出題パターンを見極めることです。句動詞パターンでもこれは同じです。

〔句動詞パターン解答法〕
句動詞パターンでは、選択肢の意味がそれぞれ全く違うので、動詞ごとに整理して覚えておけば、瞬間的に答えが分かります。最終的にはこのレベルになるまで準備しておきたいものです。

句動詞パターン解答法の流れ
1.まず、本文の大まかな内容を把握します

[例題1の問題文]
Professor Young was delighted when he (      ) an old document hidden in a book.

(訳)本の中に隠されていたある古文書を(      )したとき、ヤング教授は喜んだ。

2.次に、選択肢の意味を把握します
出題される句動詞は過去問で出題されたものがほとんどなので、過去問に出てきたものは正解にならなかったものを含めて、すべて覚えておきます。

(A) came across(物)(偶然)見つける
(B) came through通り抜ける
(C) came into~に入る
(D) came up上ってくる

3.選択肢の中から文意に最もふさわしいものを選びます
一つ一つを空欄に当てはめて、文意にふさわしいものを選びます。

Professor Young was delighted when he (      ) an old document hidden in a book.
(訳)本の中に隠されていたある古文書[ (A)を見つけた / (B)を通り抜けた / (C)に入った / (D)上った ]とき、ヤング教授は喜んだ。

ヤング教授が喜んだのは、重要な古文書を偶然発見したからだと考えるのが妥当であるので(A)came acrossが正解になります。

[正解]
Professor Young was delighted when he (A)came across an old document hidden in a book.
(訳)本の中に隠されていたある古文書を偶然見つけて、ヤング教授は喜んだ。

まとめ
句動詞パターンは、句動詞それぞれの意味を知っていれば文脈に当てはめていくことで簡単に解けるので、準備が大事です。過去に出題されたものは動詞ごとにまとめて覚えておきましょう。

第12講『前置詞』

『前置詞』パターンとはその名の通り、すべての選択肢が前置詞であるものをいいます。
『前置詞』パターンの問題は、文法/語法問題に限らず空欄補充問題でも頻出で、センター試験でも毎年出題されているので、今回の内容をぜひ身につけてください。

1.『前置詞』問題には2種類ある
『前置詞』パターンでは2種類の問題があります。
1つは、熟語やイディオムを構成する前置詞を問われている場合
もう1つは、文脈に合う意味をもつ前置詞を問われている場合です。

2種類に分かれる『前置詞』パターンですが、安心してください。解き方は同じです。

選択肢から『前置詞』パターンだと判断したら、まずは空欄前後に特定の前置詞との組み合わせで使われる語がないかをチェックします。これを構文的アプローチ』と呼んでいきます。構文的アプローチとは文法語法構文の知識で正解選択肢を決定する解法です。

構文的アプローチによる解法で選択肢が1つに決まらなければ、問題文の内容に最もふさわしい意味をもつ前置詞を選ぶという解法に切り替えます。これを文脈的アプローチ』と呼んでいきます。文脈的アプローチは、文法的に正しい選択肢の中から文意に最も合うものを選ぶ解法です。

『前置詞』パターンでは、どんな問題でも先に構文的アプローチを試みてください
なぜなら、look forward to doing(~するのを楽しみに待つ)のような定型的な言い回しの中の前置詞は見つけやすいからです。

『前置詞』パターンの解法ステップ
1段階他の語との組み合わせで前置詞を選ぶ構文的アプローチ
(構文的アプローチで正解が決まらない場合)
2段階:文脈に合う意味をもつ前置詞を選ぶ文脈的アプローチ

これらを実際に問題を解きながら確認してみましょう。

2.構文的アプローチによる解法

[例題1]2016年人文学部(キリスト教学科・人類文化学科) 経済学部
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

Professor Simpson is well known among his students (      ) his strict attendance policy.
(A) to
(B) for
(C) about
(D) as

選択肢からひと目で『前置詞』パターンであると判断できますね。
まずは特定の前置詞との組み合わせで使われる語がないかをチェックします[=構文的アプローチ]

[①構文的アプローチ]
Professor Simpson is well known among his students (      ) his strict attendance policy.

出題者が意図的にwellamong his studentsといった副詞(句)を挟むことで気づきにくくしてあるのですが、is knownは(B)forと結びついてbe known for A「Aで知られている」という意味の熟語を作ります。内容的にも合致するので、これが正解になります。

なお、be knownは後に続く前置詞によって意味が変わります。本問における出題者の意図はこの使い分けにあったのかも知れません。

be knownと結びつく4つの前置詞
be known for A「A知られている」
be known to A「A(人)知られている」
be known by A「Aによってわかる」
be known as A「Aとして知られている」

本問のように、構文的アプローチで正解が決まる場合は関係詞節副詞句/形容詞句などを間に置くことで組み合わせが分かりにくくしてある場合が多いようです。問題文の構造を分析する時は、視野を広くもちましょう。

『前置詞』パターンの問題を、もう1問解いてみましょう。今度は文脈的アプローチの練習です。

3.文脈的アプローチによる解法

[例題2]2016年外国語学部(英米学科) 総合政策学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Please remember to speak directly (      ) the microphone, or the audience won’t be able to hear your presentation.
(A) on
(B) for
(C) into
(D) by

『前置詞』パターンですので、まずは(A)~(D)の前置詞いずれかと組み合わせで使われる語がないか本文を確認します[=構文的アプローチ]

[①構文的アプローチ]
Please remember to speak directly (      ) the microphone, or the audience won’t be able to hear your presentation.

directlyという副詞を挟んだその前にspeakという自動詞がありました。「speak前置詞名詞」という語法では、

speak to A「A(人)に話しかける」
speak about [of, on] A「A(人事)について話す」

などが思いつきますが、the microphone話題ではなく、話しかけるための道具ですから(A)onではしっくりきません。

このように、第1段階である構文的アプローチで組み合わせとなる適切な語が見つからない場合は、文の内容にふさわしい意味を持つ前置詞を選ぶ方針に切り替えます[=文脈的アプローチ]

[②文脈的アプローチ]
Please remember to speak directly (      ) the microphone, or the audience won’t be able to hear your presentation.
(訳)必ずマイクに直接話しかけてください。さもないと、プレゼンテーションが聴衆に聞こえません。

マイクに向かって話しかけるのですから、選択肢の中で『方向』の意味をもつ前置詞(C)intoが最適です。これは口から発せられた声がマイクの中へ入っていくイメージです。

(B)forにも『方向』の意味がありますが「マイクの方向を向いて話す」というイメージで、マイクに声を届ける感じが出ません。以上から正解は(C)intoです。

[正解]
Please remember to speak directly (C)into the microphone, or the audience won’t be able to hear your presentation.
(訳)必ずマイクに直接話しかけてください。さもないと、プレゼンテーションが聴衆に聞こえません。

まとめ

『前置詞』パターンの解法ステップ
1.他の語との組み合わせで前置詞を選ぶ構文的アプローチ
(構文的アプローチで正解が決まらない場合)
2.文脈に合う意味をもつ前置詞を選ぶ文脈的アプローチ

『前置詞』パターンの問題は、各日程でほぼ毎年出題されています。前置詞の基本的な意味と使い分けを各自、文法書で確認しておいてください。

第11講『主述の一致』

『主述の一致』基本問題

[例題1]2014年外国語学部(英米学科) 総合政策学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
(      ) I know is using a smartphone these days.
(A) Most people
(B) Almost everyone
(C) The majority
(D) Many people

「主述の一致」というテーマを忘れ、先入観抜きで選択肢を検討してみましょう。何か特徴や共通項があるでしょうか?

[選択肢を分類]
(A) Most people形容詞名詞
(B) Almost everyone副詞代名詞
(C) The majority冠詞名詞
(D) Many people形容詞名詞

選択肢は名詞/代名詞を数の程度を表す語で修飾していますね。
選択肢に似たようなものがあるときは、まず構文の要素を確認して、明らかに文法的に誤っているものを除外します

(      ) I know is using a smartphone these days.
(訳)最近では、私の知り合いの(      )がスマートフォンを使っている。

空欄に入る語はbe動詞is主語です。正しい主語を選ばせる問題ですから、問題文の動詞isと正解の選択肢には正しい呼応関係(=主述の一致)があるはずです。この『主語⇔動詞』の関係を利用して選択肢をしぼるパターン『主述の一致』と呼んでいきます。

[主述の一致に着目!!]
(      )
I know is using a smartphone these days.
(訳)最近では、私の知り合いの(      )がスマートフォンを使っている。

問題文の動詞がisであるので、主語は3人称単数であることが分かります。単数/複数の観点で選択肢を再度分類すると

[単数/複数の観点で再分類する]
(A) Most people複数扱い
(B) Almost everyone単数扱い
(C) The majority複数扱い
(D) Many people複数扱い

となりますので、唯一の単数扱いとなる(B)Almost everyoneが正解になります。

[正解]
(B)
Almost everyone
I know is using a smartphone these days.

(訳)最近では、私の知り合いのほとんどがスマートフォンを使っている。

本問では副詞であるalmost代名詞everyoneを修飾していますが、これは、
almost everyonealmosteveryone
と分けて考えると理解できます。
この表現は副詞almost形容詞everyを修飾し、almost everyという形容詞句となってoneという代名詞を修飾しているのです。

もう1問解いてみましょう。

[例題2]2011年人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Everyone (      ) a responsibility to help others if they can.
(A) has
(B) have
(C) had
(D) haven’t

今回もまずは選択肢を検討してみましょう。

選択肢には動詞have現在形/過去形単数/複数、(現在完了)否定形などが並んでいます。

選択肢が似たようなもので構成されているときは、まず選択肢をしぼる文法的なキーワードがないか探し、正解候補をしぼったあとで内容を考えます。

この問題では(助)動詞haveという共通項があるので正しい時制単数/複数を決定するヒントは問題文の中にあるはず』という意識で問題文を見ていきます。

[時制と単複を決定するキーワードは?]
Everyone (      ) a relationship to help others if they can.

空欄(      )の次に名詞(a relationship)が来ているので(D)haven’tは文法的に誤りです。

[例題1]にも登場しましたが、文頭にあるEveryone単数扱いの目印です。よって、正解候補は(A)has(C)hadの2つにしぼられました。

残るは時制の決定ですね。

[時制を決める要素は?]
Everyone (      ) a relationship to help others if they can.
(訳)もし出来るのならば、全ての人が他人を助ける責任が(ある/あった)。

時制を示すキーフレーズは末尾にありました。if節がcanを用いているので主節が過去形となるのは不適です。以上から正解は(A)hasになります。

[正解]
Everyone (A)has a relationship to help others if they can.
(訳)もし出来るのならば、全ての人が他人を助ける責任がある。


まとめ

『主述の一致』
パターン単独での出題はほとんどありませんが、この考え方は誤り指摘問題でも頻出です。主語から動詞、動詞から主語を決定するテクニックとして覚えておきましょう

第10講『品詞』

『品詞』基本問題

[例題1]2012年人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

All the critics wrote excellent reviews. The concert was a great (      ).
(A) successful
(B) succeed
(C) succeeding
(D) success

本問でも基本通り、選択肢の分類から始めましょう。

[選択肢の分類]
(A) successful形容詞「成功した」
(B) succeed動詞「成功する」
(C) succeeding形容詞「次の」
(D) success名詞「成功」

一見動詞の形パターンに見えますが、動詞以外にも形容詞や名詞など『成功』に関する様々な品詞が並んでいます。
このように共通のルーツ(語源)を持ち、品詞の異なる語が選択肢に並ぶパターンを『品詞』パターンと呼びます

この『品詞』パターンでは空欄に入る語が文中で果たしている機能に注目して適切な語を選んでいきます

それでは、問題文の構文を見ていきましょう。

[構文を分析する]
All the critics wrote excellent reviews. The concert was a great (      ).
(訳)全ての評論家が素晴らしい論評を書いていた。コンサートは大きな(      )であった。

空欄の前に a great という「冠詞形容詞」があるので(      )には名詞が入ると推測できます。選択肢の中で名詞は(D)success「成功」だけなので、これが正解になります。

もう1問練習してみましょう。

[例題2]2012年経営学部・情報理工学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Young children sometimes have (      ) friends. These “friends” don’t exist, but the children believe that they do.
(A) imagine
(B) imagining
(C) imaginary
(D) imagination

まずは選択肢を見比べて、どんな特徴があるか調べましょう。

[選択肢の分類]
(A) imagine動詞「~を想像する」
(B) imagining→imagine現在分詞
(C) imaginary形容詞「想像上の」
(D) imagination名詞「想像(力)」

選択肢の分類から「想像」に関する『品詞』パターンと推測できますね。パターン判別ができたら、構文を分析していきましょう。

[構文を分析する]
Young children sometimes have (      ) friends.

空欄(      )に入る品詞を決定する要素は①haveと②friendsの2つが考えられます。
haveを完了形を作る助動詞と考えると空欄にはimaginedという過去分詞が入りますので、(A)のimagineは不可です。
よって、have一般動詞で「~を持つ」という意味だと推測できます。

すると、問題文はこんな意味になります。

[問題文を和訳してみる]
Young children sometimes have (      ) friends.

(訳)幼い子供たちは、ときどき(      )友達を持つことがある。

空欄の語は後に続くfriendsを修飾しているので、文法的に正しいのは現在分詞の(B)imaginingと形容詞の(C)imaginaryですそれぞれの意味は、

(B)imagining friends(想像をしている友達)→現在分詞の限定用法
(C)imaginary friends(想像上の友達)→形容詞の限定用法

となりますが、文意がすっきり通るのは(C)imaginary(想像上の)のほうですね。これが正解になります。

[正解]
Young children sometimes have (C)imaginary friends. These “friends” don’t exist, but the children believe that they do.
(訳)幼い子供たちは、ときどき想像上の友達を持つことがある。これらの『友達』は存在しないが、子供たちは存在していると信じているのだ。

まとめ

 『品詞』パターンの解き方
1.選択肢を見比べる
選択肢が同一の語源をもつ、異なる品詞で構成されている→『品詞』パターン
[例] 選択肢が、
(A) successful形容詞
(B) succeed動詞
(C) succeeding形容詞
(D) success名詞
同じ語源を持つ、異なる品詞で構成された『品詞』パターンである
2.空欄に入る語が文中で果たしている機能に着目して適切な語を選ぶ

南山の文法/語法問題の中で『品詞』パターンの出題はあまり多くなく、例年、いずれかの日程で1問出題される程度です。

選択肢を分類したのち、構文を分析し、それでも正解が絞りきれない場合は、文脈からふさわしい語を検討するという今までの解き方で解いていきましょう。