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2015総合政策学部(A方式)2月13日実施

以下の57~61の各文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

[57] The Mona Lisa (A)is believed to have been painted between 1503 and 1506, although the artist, Leonardo da Vinci, may have worked on it (B)as late as 1517.  It (C)has been acknowledged as the best-known piece of art in the world.  There are many mysteries surrounding the painting, and they all (D)contribute continuing fascination with the work.
57 [解答] (D)誤contribute continuingcontribute to continuing
(訳)モナリザは1503年から1506年の間に描かれたと信じられているが、画家レオナルド=ダ=ヴィンチは、もっと後の1517年にこの作品に取り組んでいた可能性がある。これは世界で最もよく知られた芸術作品だと認められている。この絵にまつわる謎はたくさんあって、それらすべてがこの作品に魅力を添え続けている原因となっているのだ。
本問での論点は動詞contribute語法です。contributecontribute doingの形では用いないので、下線部(D)をcontribute to continuingとすれば正しい表現になります。
[語句] work on A「A(映画・小説など)を製作する」/ acknowledge A as B「AをBだと認める」/ contribute to A[doing]「A[~すること]に貢献する」/ fascination(名)魅力、魅惑
[58] It’s not always (A)easiest thing to share one’s opinion, (B)especially in front of a group strangers.  However, (C)in doing so people can feel (D)more part of the group and overcome shyness too.
58 [解答] (A)誤easiest thingthe easiest thing
(訳)特に知らない人ばかりの前では、自分の意見を伝えることは必ずしも最も簡単なことではない。ところが、そうすることによって人々はより集団の一部であると感じ、内気さを克服することもできるのだ。
形容詞の最上級にはtheをつけるのが原則です。下線部(A)のeasiestは名詞thingを修飾しているので、副詞ではなく形容詞の最上級ですから、theを補う必要があります。
[語句] share(他)(情報・秘密など)を(人に)話す/伝える
[59] Did you (A)know that the Great Pyramid was originally (B)covered over shiny, polished stone?  It shone (C)like a star in the desert.  Unfortunately, local residents in the 14th century (D)removed these stones to build their houses.
59 [解答] (B)誤covered overcovered over byまたはcovered with
(訳)大ピラミッドはもともと輝く、磨かれた石ですっかり覆われていたのをご存じでしょうか?それは砂漠の中で星のように輝いていたのです。残念なことに、地元の住民が14世紀に家を建てるためにこの石を取り除いてしまったのです。
下線部(B)を含むthat節は受動態になっているので、covered overの後に名詞である(shiny, polished)stoneを置くことはできません。
「石で(すっかり)覆われていた」という意味にするためにはbyを補うか、covered withとします。
[語句] cover over A「A(物・事)をすっかり覆う」/ resident(名)住民、居住者
[60] (A)Seen from a distance, the statue of Gundam didn’t look (B)as tall as the surrounding buildings.  But when I (C)got closer, it was just magnificent.  I was (D)so impressive.
60 [解答] (D)誤so impressiveso impressed
(訳)少し離れたところから見ると、ガンダムの像は周りの建物ほど背が高いようには見えなかった。しかし近づいてみたら、実に壮麗であった。私は非常に感銘を受けた。
形容詞impressiveは「(人・物が)強い印象を与える/印象的である」という意味で、I was so impressive.は「私が(他の人に対して)強い印象を与えていた」という意味になり、文脈に合いません。
受動態のbe impressedという表現を用いれば「感銘を受ける/感動する」という意味になります。
[語句] statue(名)像 、彫像 [cf. the statue of Liverty 自由の女神]
[61] A:  What will you do after (A)graduating from high school?  I remember you said that you want to (B)start your own business.
B:  To be honest, I don’t think (C)I’m ready for.  Therefore, (D)I’ve decided to go to university to study business instead.
61 [解答] (C)誤I’m ready forI’m ready for it
(訳)A「高校を卒業をしたら何をするつもり?たしか自分で会社を始めたいと言っていたよね」
B「正直なところ、まだその準備ができていないんだと思うんだ。だから、その代わりに大学へ行ってビジネスの勉強をするよ」
(C)は前置詞forの後に名詞がないため誤りです。I’m ready for it. とすれば正しい表現となります。このitは「自分で会社を始めること」を指します。
[語句] graduate from ~「~を卒業する」

2015人文学部(心理人間,日本文化)2月11日実施

以下の49~53の各文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

[49] Mary had a hard time (A)understanding the new vocabulary in English class (B)even with teacher’s explanation.  In the end, she decided to (C)look up them in her dictionary (D)instead.
49 [解答] (C)誤look up themlook it up
(訳)メアリーは、先生の説明がある時でも、英語の授業で新出語彙を理解するのに苦労している。結局、彼女はその代りに辞書で調べるようにした。
look up Aで「(辞書などで)Aを調べる」という意味の句動詞です。
「動詞+副詞+目的語」型の句動詞では、「動詞+目的語+副詞」の語順も可能ですが、目的語が代名詞の場合は「動詞(look)+目的語(it)+副詞(up)」の語順になります。これが本問での論点です。
なお、look upするものはthe new vocabulary(新しい語彙)で、単数ですから、themitとします。
[語句] have a hard time doing「~するのが困難である」/ even with A「A(がある)にもかかわらず」
[50] The ship (A)left away from the harbor, (B)sailed around Green Island, and then (C)made its way out into the open sea (D)on a course for Europe.
50 [解答] (A)誤left away fromleft (from)
(訳)その船は港を出て、緑島を一周してから、ヨーロッパ行きのルートで外海へと進んだ。
動詞leave自体に「離れる」という意味があるので、「離れて」という意味の副詞awayを重ねる必要はありません。なお、leave自動詞ととらえる場合はfromを補います。
[語句] make one’s way out「外へ出る」
[51] (A)At present, there are (B)quite number of computer hackers who are (C)either in prison or working hard (D)to pay off heavy fines.
51 [解答] (B)誤quite numberquite a number
(訳)現時点で、かなりの数のコンピューターハッカーが刑務所に入っているか、重い罰金を払うため懸命に働いている。
quite a number of A(複数名詞)で「かなりたくさんのA」という意味になるので下線部(B)に不定冠詞aを補います。
[語句] be in prison「服役中である」/ pay off A「A(借金)を全部払う」 / fine(名)罰金
[52] Masako and I (A)promised to meet two hours before the concert (B)began.  But (C)due to her train being delayed, I (D)was waited for more than an hour.
52 [解答] (D)誤was waitedwas kept waiting
(訳)マサコと私はコンサートが始まる2時間前に会う約束をした。しかし、彼女の電車が遅れたので、私は1時間以上も待たされた。
wait自動詞なので受動態にできませんから(D)が誤りです。
本問ではkept me waiting(私を待たせたままにした)のkeepを受動態にして、I was kept waitingとすれば正しい表現になります。
[語句] promise to do「~する約束をする」/ due to A「Aのせいで(=because of A)」
[53] Mariko (A)is learning to play the piano (B)since she was ten years old.  Now she is (C)one of the best pianists (D)in the world.
53 [解答] (A)誤is learninghas been learning
(訳)マリコは10歳の時からずっとピアノを習っていて、今では世界最高のピアニストの一人です。
本問は頻出論点である完了形を扱った問題です。since節を伴う文の主節では完了時制を用いるのが原則なので、現在進行形となっている下線部(A)を現在完了(進行)形にすれば正しい表現になります。
【参照】頻出論点(2)完了形

2015人文学部(キリスト教,人類文化)/経済学部2月10日実施

以下の53~57の各文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

[53] Cat’s (A)have long been valued by humans for their ability to hunt.  They can see when it’s (B)nearly darkness, and they can hear sounds too faint for human ears, such as (C)those made by mice and other small animals.  (D)Despite being solitary hunters, cats are actually very social animals.
53 [解答] (B)誤nearly darknessnearly dark
(訳)猫はその狩りの能力ゆえに、長い間人間によって重宝されてきました。猫はほとんど真っ暗なときでも目が見え、ネズミやその他の小動物が立てる音のような、人間の耳には小さすぎる音も聞こえます。猫は孤独な狩人であるにもかかわらず、実際には社会的な動物なのです。
valueは「価値」という名詞の意味が第一に思い浮かびますが、下線部(A)では「~を評価する」という意味の他動詞です。
nearlyは「ほとんど」という意味の副詞で、名詞であるdarkness(闇)を修飾できませんから誤りは下線部(B)となります。

[54] Joe was having an extremely long day at the office and (A)just wanted to go home.  In spite of (B)he was tired, his boss made him (C)finish his work before allowing him (D)to leave.
54 [解答] (B)誤he was tiredhis being tired
(訳)ジョーは会社で非常に長い一日を過ごしていたので、ただ家に帰りたかった。彼が疲れていたにもかかわらず、彼の上司は彼の帰宅を許可する前に、彼に仕事を終えさせた。
本問は文法/語法問題ゼミの前置詞vs接続詞vs副詞パターンを理解していれば瞬間的に正解が分かります。
下線部(B)直前のIn spite of前置詞(句)ですから、その後には名詞(相当語句)が来なくてはなりません。下線部(B)のhe was tiredであるのでこれが誤りです。
【参照】文法/語法問題ゼミ第2講『前置詞vs接続詞vs副詞』
[55] We are (A)pleased to be able (B)to announce a new policy which (C)allow employees to take (D)time off for volunteer activities.
55 [解答] (C)誤allowallows
(訳)従業員がボランティア活動のために時間を割くことを可能にする新しい方針をお知らせできることを喜ばしく思います。
下線部(C)の主語は関係代名詞whichの先行詞であるa new policyで、単数です。よって、主述の一致によりallowsとするのが正しい形です。ちなみに、この「主述の一致」も頻出論点の一つです。
[語句] be pleased to do「~して嬉しい」/ allow A to do「Aが~することを可能にする」/ take A off「A(ある期間・日)を休暇としてとる」
[56] I am (A)applying with a short language program in America, and (B)writing an English essay is part of (C)the requirements for all the applicants.  I will have my composition (D)checked by my English teacher.
56 [解答] (A)誤applying withapplying for
(訳)私はアメリカの短期留学プログラムに出願する予定で、英語の小論文を書くことは受験者全員にとって必要なものの一部です。英作文を英語の先生にチェックしてもらうつもりです。
文法/語法問題集をやりこんだ人ならすぐに正解が分かったでしょう。本問の論点は受験英語の頻出項目である自動詞applyの語法です。
apply for Aで「A(仕事、許可、援助など)を申し込む/申請する」apply to Aで「A(規則など)に当てはまる/適用される」という意味になるので、applying withとなっている(A)が誤りです。
[語句] have A to do「Aに~してもらう(=get A to do)」
[57] With darkness (A)falling, the (B)rescue party decided to (C)give in the search.  The families of the victims were (D)deeply disappointed.
57 [解答] (C)誤give ingive up
(訳)闇が降りてきたので、救助隊は捜索を断念した。被災者たちの家族は深く失望した。
本問でポイントなるのは句動詞give inです。giveinという、基本単語で作られたgive inという熟語の意味を知っているか否かでこの設問にかかる時間が大きく変わってしまいます。
give in Aは「~を提出する」という意味ですから、第1文は「救助隊(the rescue party)が捜索(the search)を提出することを決めた」という意味になり、明らかに不合理です。よって、同じgiveを用いた句動詞でgive up the search(捜索を断念する)とするのが良いでしょう。
【参照】直前対策ゼミ第10講『giveを含む句動詞』

第8講 句動詞のまとめ①turnを含む句動詞

第1講で2018年に出題された句動詞(群動詞)を紹介しましたが、今回から既出のもの、出題が予想されるものをまとめていこうと思います。
句動詞は「基本動詞(take, bringなど)+前置詞/副詞(up, aboutなど)」という中学レベルの語彙で構成されていますが、ひとたびtake upbring about という句動詞の姿になると、瞬時に意味を思い出せないものです。これは句動詞1つ1つの持つ意味の幅が広く、文脈から意味を類推する力が必要になるためです。
ここ数年、南山英語では句動詞に関する設問が各学部で出題されていることから、しっかり準備しておけば他の受験生に対してアドバンテージが得られると思います。

turnを含む句動詞
南山の過去問を解いていると、turnを含む句動詞がけっこう出題されていることに気がつきます。
文法/語法問題での出題が多いのですが、2018年の外国語学部(英米学科)総合政策学部や2016年の外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ、フランス、ドイツ、アジア学科)法学部では空所補充問題でも出題されています。

turn [他] ~の向きを変える
[自] 回転する
[名] 順番/回転
turn down ~「~を拒絶する/(音量など)を小さくする」

Her request for a pay raise was turned down again.
(彼女の賃上げ要求は再び拒絶された)
Turn down the TV, please.
(テレビの音を小さくしてください)

turn on ~「(ラジオテレビ明かりなど)をつける/(水ガスなど)を出す」
turn off ~「(ラジオ・テレビ明かりなど)を消す/(水ガスなど)を止める」

Turn on the light, please.
(明かりをつけてください)
The water supply was turned off.
(水道の水が止められた)

 turn out (to be) ~/turn out that「~であることがわかる」

The day turned out (to be) a fine one.
(その日は結局お天気になった) 
It turned out that the plan was impractical.
(結局その計画は実行不可能であることがわかった)

 turn in ~「~を提出する」
(= hand in ~ / submit / give in ~)【重要】

You are required to turn in that report by Wednesday.
(あなたは水曜日までにそのレポートを提出しなければならない)

 turn to ~「~に頼る」
(= depend on ~ / rely on ~ / count on ~)

She turned to her friend for advice.
(彼女はアドバイスを友達に求めた)

 turn over ~「~をひっくり返す/(ページ)をめくる」

She turned over two pages.
(彼女は2ページめくった)

turn up []「現れる/姿を見せる
(= appear / come / show up / arrive)
turn up ~
[]「(音量など)を大きくする

She turned up at the meeting late.
(彼女は遅れてその会議に出た)
Will you turn up the TV? I can’t hear it.
(テレビの音を大きくしてくれない?聞こえないんだ)

turn away「(~から)顔を背ける」

She turned away in horror at the sight of blood.
(彼女は血を見て怖くなり顔をそむけた)

turn back「引き返す/戻る」

There’s no turning back.
(もう引き返せない)

turn around「回転する/ぐるりと向きを変える」

He turned around and looked at her.
(彼は振り向いて彼女を見た)

練習問題解答は最後にあります。

[問題1]2010経営学部情報理工学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
He thought the price was too low, so he turned (      ) the offer.
(訳)彼は価格があまりにも低いと思ったので、その申し出を(      )した。
(A) away
(B) back
(C) down
(D) off
[問題2]2011外国語学部(英米学科)総合政策学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Ken was granted a scholarship to study abroad, but he decided to turn it (      ) and stay in Japan.
(訳)ケンは留学のための奨学金を与えられたが、それを(      )って日本にいることに決めた。
(A) up
(B) around
(C) down
(D) over
[問題3]2013人文学部(キリスト教学科・人類文化学科)経済学部
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Peter, the shower is dripping. Please (      ) the water completely.
(訳)ピーター, シャワーから水が漏れているわよ。ちゃんと(      )ください。
(A) turn down
(B) turn off
(C) turn out
(D) turn away
[問題4]2018外国語学部(英米学科)・総合政策学部[空欄補充問題]
以下の文章が完成するように、(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。
Nagele wanted everyone to be together in the same room so that they could bond more easily and work better as a team. This idea (  32  ) to be a mistake.
(訳)より親密になりやすく、チームとしてより良く働けるようにナーゲレは皆が同じ部屋に集まることを望みました。この考えは誤りであることが(      )。
(A) turned down
(B) turned over
(C) turned out
(D) turned up
[問題5]2017外国語学部(英米学科)総合政策学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Max has not come to the party yet, but I expect that he will (      ) eventually.
(訳)マックスはまだパーティに来ていませんが、ゆくゆくは(      )でしょう。
(A) turn in
(B) turn up
(C) turn around
(D) turn over
【解答】
問題1
(C)
問題2
(C)
問題3
(B)
問題4
(C)
問題5
(B)