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(2)完了形

頻出論点(2)完了形
完了形に誤りがあった問題は、ほぼ毎年どこかの日程で出題されているので確実にマスターしておきたい論点です。

完了形に関する正誤判断で一番多いのが、受動態で表現すべき内容が能動態で書かれている場合です。今回はこの論点を中心に学んでいきます。

1.能動態→受動態のパターン

 [例題1] 2016法学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
It’s noon. The mail (A)should have delivered by now. I (B)wonder why it (C)hasn’t arrived yet. Perhaps there is (D)a problem with the mail today.
(訳)正午です。もう今頃には郵便は届けられているはずなのに。なぜまだ届かないのかしら。ひょっとして今日は郵便に何か問題があるのかも。

 本問では下線部(A)(C)完了形です。まずは下線部(A)を含む文を抜き出して検討してみます。

The mail (A)should have delivered by now. 
(郵便今頃、配達しているはずだ)

主語であるthe mailは他動詞deliverの目的語となるべき配達される側(影響・作用を及ぼされる側)ですから、この文は本来受動態で書かれなければなりません。
よって下線部(A)は誤りです。正しくは下線部(A)を受動態にして、

The mail should have been delivered by now.
(郵便は今頃、配達されているはずだ)

とします。

下線部(C)も完了形です。これは正しい表現ですが、その理由を検討しておきましょう。

I wonder why it (C)hasn’t arrived yet.
(なぜまだ郵便は届かないのかしら)

まず、why節の主語it=the mailということはわかりますか?
下線部(A)の場合と同じくthe mailが主語であるのに能動態のままでOKの理由は、arrive自動詞だからです。自動詞は受動態を作りません。

以上のことから、能動態受動態パターンで気をつけたいのは過去分詞が他動詞の場合です


2.完了形の「時」が問われている場合

完了形に下線が引かれている場合、もう一つ注意したいのが完了形の表す「」です。

[例題2] 2017外国語学部(フランス語学科・アジア学科)・経済学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
Rodney (A)has served as (B)president of the student council for two years (C)until he (D)graduated from high school in 2015.
(訳)ロドニーは2015年に高校を卒業するまで生徒会長を2年間務めた。

本問では、下線部(A)が完了形です。前半を抜き出してみます。

Rodney (A)has served as (B)president of the student council for two years…
(ロドニーは2年間生徒会長を務めた)

本問では下線部(A)に頻出項目である完了形を見つけた時点で、ここを念入りに検討する方針を立てます。
serveは「勤める」という意味の自動詞ですから「」の問題でなさそうです。serve as Aで「Aとして働く」という意味になります。

さらに完了形で確認しておきたいのは完了形で表すことが適切かどうか?ということです。

Rodney (A)has served as (B)president of the student council for two years (C)until he (D)graduated from high school in 2015.
(ロドニーは2015年に高校を卒業するまで生徒会長を2年間務めた)

until以下が「2015年の卒業」という、過去のある時を基準に、その時点までの動作の継続を表しているので、主節は過去完了形で表さなくてはなりません。よって、誤りは(A)です。正しくは次のようになります。
なお、下線部(D)のgraduate他動詞と間違えやすい自動詞として有名です。

Rodney (A)had served as (B)president of the student council for two years (C)until he (D)graduated from high school in 2015.
(ロドニーは2015年に高校を卒業するまで生徒会長を2年間務めた)

類題

 [問題1] 2014法学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
Consumers (A)are becoming more aware of (B)the need for a healthy diet.
Supermarkets now sell more (C)naturally-grown produce, especially vegetables that (D)have produced without chemicals.

問題1 [解説](D)have produced→正have been produced
(訳)消費者は健康的な食事の必要性にますます気づきつつあります。スーパーマーケットでは現在、自然に育てられた生産物、とりわけ化学肥料不使用で作られた野菜を多く売ることが増えています。
選択肢(A)~(C)はどこに誤りがあるのか論点に見当がつきませんが、下線部(D)は頻出の完了形ですから、まずはここを詳しく検討する方針で解いていきます。直前のthatは主格の関係代名詞で、先行詞vegetablesです。vegetablesは他動詞produced影響が及ぼされる側ですから、正しくは受動態となるべきです。
[問題2] 2011人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
When Megumi (A)hung up the phone, she told us that our theater seats (B)had given to someone (C)else but that (D)other seats would be available in a few days.
問題2 [解説](B)had given→正had been given
(訳)メグミは電話を切ってから、私たちの劇場の座席は他の誰かに譲られたが、数日のうちに別の席が用意されるだろうと私たちに告げた。
下線部(B)は完了形に引かれているので、まずはここに注目します。主語であるour theater seats与えられる物ですから、正しくは受動態になります。
[問題3] 2017法学部国際教養学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
Apple (A)turned forty in March, 2016 and is now a very different company (B)from the one (C)that Steve Jobs and Steve Wozniak (D)have launched in a small garage in 1976.
問題3 [解説](D)have launched→正launched
(訳)アップル社は2016年3月に40周年を迎えた。そして、今ではスティーブ=ジョブズやスティーブ=ウォズニアックが1976年に小さなガレージで創業した会社とまったく異なるものになっている。
まず(B)は「Aとは異なる」be different from Aで使われる正しい前置詞、(C)thatは目的格の関係代名詞でthe oneを先行詞とする正しい使い方です。
残るは(A)turnの用法(D)完了形ですが、まずは頻出分野の完了形を攻めていきます。
関係詞節の中にin 1976過去の一点を表す語があるので、この関係代名詞節は完了形ではなく、過去形であらわすべきなので(D)は誤りです。
なお、(A)に関してはturn+[年齢・時間・数量]で「~を超す, ~に達する」という意味で正しい表現です。しかし、この用法を知らなくても完了形をしっかり理解しておけばこの問題には対応できるので、細かい知識に振り回されないようにしましょう。それでも心配な方は、過去問に出たものだけは覚えておきましょう。
[問題4] 2011人文学部(キリスト教学科・人類文化学科)・経済学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
We have been (A)informed that the park will be closed (B)until new safety measures (C)have taken to make sure (D)that children won’t get hurt on the equipment there.
問題4 [解説](C)have taken→正have been taken
(訳)私たちは、子供たちが設備で怪我をしないよう確実にするための新しい安全対策が取られるまで、公園が閉鎖されるという通告を受けた。
new safety measures
(新しい安全対策)はtake(~を採用する)される側なので動詞は受動態でなければなりません。

(1)不可算名詞

今回から7回に渡って、誤り指摘問題の頻出論点を紹介していきます。

誤り指摘問題では設問文に4か所下線部が施され、その中の1つが誤りを含んでいます。
どれもが一見正しいように見えるので、自信を持って選択肢を選べないのではないでしょうか?

全ての問題に対応するには南山の過去問をこつこつ解きながら、知識を蓄えていく必要がありますが、まずは頻出のパターンを押さえて得意分野を作り、苦手意識を克服しましょう。

頻出論点(1)不可算名詞

2015 経営学部理工学部(A方式)
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
If you are (A)presently studying a foreign language or are planning  (B)to do so, here’s (C)an advice to help you: find a way to (D)make it fun.
(訳)もしあなたが現在、外国語を学んでいる、もしくは学ぶ予定ならここに役立つアドバイスが1つあります。外国語学習を楽しみにする方法を見つけるのです。

まずは選択肢をざっとチェックしてみましょう。
すると下線部(C)にadvice「助言/アドバイス」という不可算名詞が登場しています。
不可算名詞にも関わらずan「1つの」という不定冠詞がついているので誤りですね。

1つのアドバイス」はa piece of adviceと表すので、下線部(C)を含む文を正しくすると、

… here’s (C)a piece of advice to help you …
(ここに役立つアドバイスが1つあります)

となります。
もう一度問題文を見てください。

2015 経営学部理工学部(A方式)
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
If you are (A)presently studying a foreign language or are planning  (B)to do so, here’s (C)an advice to help you: find a way to (D)make it fun.
訳)もしあなたが現在、外国語を学んでいる、もしくは学ぶ予定ならここに役立つアドバイスが1つあります。外国語学習を楽しみにする方法を見つけるのです。

選択肢(A)、(B)、(D)は正しいので、何度読み返しても誤りを含みそうな論点が思い浮かびません。しかし、adviceが不可算名詞であることに気づけば、正誤は一瞬で判断できるので他の選択肢を検討する必要はありませんね

本番で誤り指摘問題を解く頃には、残り時間との闘いになっていると思われます。
選択肢を(A)から順番に検討するのではなく、過去のデータから頻出の論点がある場合は、それを先にチェックしていきましょう。

もちろん、過去問を練習で解く際は、すべての選択肢について辞書や文法書で正しい知識を確認しておくこともお忘れなく。


類題
不可算名詞に関する類題を紹介します。出題されるのは不可算名詞の中でも抽象名詞がほとんどです。

[問題1] 2015 法学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
One task (A)of researchers (B)is to provide concrete (C)evidences that demonstrates that new (D)theories are correct.
問題1 [解答](C)誤evidencesevidence
(訳)研究者の仕事の1つは、新しい理論が正しいことを例証する具体的な証拠を提供することである。
evidence証拠」は不可算名詞なので不定冠詞a/anがついたり、複数形にはなりませんのでevidencesとなっている(C)が誤りです。
[問題2] 2015 法学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
I’m sorry (A)to have kept you waiting. When did you (B)get here? I was (C)caught in heavy traffic due to the road being (D)under constructions.
問題2 [解答](D)誤under constructionsunder construction
(訳)お待たせしてすみませんでした。いつここへ着きましたか。道路が工事中のおかげで、ひどい渋滞に巻き込まれていたのです。
constructionは「建設(作業) 」という意味では不可算名詞で、複数形にはならないので(D)が誤りです。
[問題3] 2013 経営学部情報理工学部(A方式)
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
According to (A)a research, the reason that (B)most people fail (C)in their efforts to diet (D)has been identified.
問題3 [解答](A)誤a researchresearch
(訳)研究によると大抵の人がダイエットの努力に失敗する原因が特定された。
research研究」は不可算名詞なので不定冠詞a/anはつきません。よって(A)が誤りです。
[問題4] 2010 総合政策学部(A方式)
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
Many people prefer (A)not to live in big cities because (B)an air is not clean, the trains are (C)crowded, and the houses are (D)expensive.
問題4 [解答](B)誤anthe
(訳)多くの人が大都市に住むことを好まない。なぜなら、空気は汚れ、電車は混雑し、そして住宅の値段が高いからである。
air空気」は物質を表す不可算名詞不定冠詞a/anはつきませんから(B)が誤りです。ただしairは「様子, 外見, 雰囲気」という意味の場合は可算名詞です。

[例] She puts on airs pretending to know everything.
(彼女は気取って何でも知っているようなふりをする)
[問題5] 2009 総合政策学部(A方式)
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
I would be (A)grateful (B)if you could send me (C)an information about (D)admission to the university.
問題5 [解答](C)誤an informationinformation
(訳)もし大学の入学に関する情報を私のところまで送っていただけるとありがたいと思います。
information情報」は不可算名詞で不定冠詞a/anはつかないので(C)が誤りです。
[問題6] 2008 法学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
(A)Before the Internet, it was difficult to communicate ideas to large (B)audiences, but now (C)informations can be (D)shared easily and quickly.
問題6 [解答](C)誤informationsinformation
(訳)インターネット以前は、アイディアを大勢に伝えることは難しかったが、現在では情報は容易かつ瞬時に共有できる。
information「情報」
は不可算名詞で複数形になりません。よって(C)が誤りです。
[問題7] 2008 人文学部(心理人間学科・日本文化学科)・数理情報学部(B方式)
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
I wonder (A)if anyone (B)can give me good (C)advices about (D)how to improve my English.
問題7 [解答](C)誤advicesadvice
(訳)英語を上達させる良いアドバイスを誰か私にくれる人はいないかなあ。
advice助言, 忠告, アドバイス」は不可算名詞なので複数形になりませんん。よって(C)が誤りです。
[問題8] 2017 人文学部(キリスト教, 人類文化学科)・経営学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
A: (A)Are there any information (B)available for international students interested in applying (C)to enter your school?
B: Yes, we have booklets that can help applicants (D)find out about our school.
問題8 [解答](A)Areis
(訳)A: 貴校への入学を希望する外国人学生が入手可能な情報はありませんか?
B: はい、入学希望者が本校について知る助けとなる冊子があります。

下線部こそ引かれていませんが、誤り指摘問題の文中にinformationが出てきたら要注意です。
information不可算名詞なのでanはつかず、複数形にもなりません。このことから、be動詞は単数のisとするのが正解です。
なお、他動詞helpSVO to do「Oが~するのを助ける」という語法で使われる場合、たびたびtoが省略されるので(D)find out aboutは正しい表現です。

第7講「⑤前置詞vs接続詞vs副詞パターンの解き方」

問題は以下のホームページを各自で参照してください。

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2019年英語過去問[人文学部、外国語学部、経営学部]

文法/語法問題の場合と同じ解き方
空欄補充問題でも選択肢が前置詞/接続詞/副詞で構成された問題が出題されます。ただし、出題数は少なく、各日程で1、2問ぐらいです。
『前置詞vs接続詞vs副詞』パターンの解き方は、文法/語法問題の場合と基本的に同じです。ただ、出題者側で文意を読み取れているか確認する意図があるのか、選択肢を2つ(または3つ)にしぼったあと、文脈で最適なものを選ばせるタイプが多いです。この点、選択肢を前置詞/接続詞/副詞に分類すれば一発解決することも多い文法/語法問題と異なります。

前置詞vs接続詞vs副詞パターン

2019 人文学部(キリスト教学科、人類文化学科)・外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ学科、ドイツ学科)・経営学部
問35
. 以下の文章が完成するように、空欄(  35  )に(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。
Many of Gaudi’s models of the church were damaged in 1936 (  35  ) the outbreak of the Spanish Civil War…
[語句] outbreak(名)[悪いことの]発生、the Spanish Civil War「スペイン内乱」
(A) following
(B) since
(C) while
(D) because

設問へのアプローチ方法はいつも通りです。空欄を含む箇所まで読み進めたら、まずは選択肢を見比べてどんな特徴があるかを掴みます。

[選択肢の分類]
(A)following前置詞「~に引き続いて」
(B)since前置詞/接続詞「~以来」
(C)while接続詞「~している間に」
(D)because接続詞「~なので」
『前置詞vs接続詞vs副詞』のうち副詞がありませんが、このような場合でも『前置詞vs接続詞vs副詞』パターンとして解くことが可能です。このパターンでは空欄の語が文のどんな要素をつないでいるか?という点に着目します。

[空欄の語は何と何をつないでいるか?]
Many of Gaudi’s models of the church were damaged in 1936 (  35  ) the outbreak of the Spanish Civil War

空欄のあとには名詞句the outbreak of the Spanish Civil Warが続いているので、(  35  )には名詞をつなぐ働きをする前置詞が入ると推測できます。
選択肢のうち前置詞は2つ[(A)following、(B)since]ですが(B)since完了時制で用いるので正解は(A)followingになります

例題に選んだ2月11日出題の『前置詞vs接続詞vs副詞』パターンはこの1問のみです。他の日程で出題されたものをいくつか紹介しておきます。

2019 外国語学部(フランス学科、アジア学科)・経済学部
Ⅵ 問59
. 以下の文章が完成するように、空欄(  59  )に(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。
An usually large number of ships and planes have disappeared (  59  ) passing through this area.
[語句] pass through ~「~を通り過ぎる」
(A) as
(B) during
(C) along
(D) while
問59解答(D) while
(訳)非常に多くの船や航空機が、この区域を通過する間に消息を断ってきました。
[解説] 選択肢から『前置詞vs接続詞vs副詞』のパターンであること判別できたら、空欄の語が文中の、どの要素をつないでいるかに着目します。
空欄のあとにはpassing through this areaと一見、動名詞句が続いているように見えますが、(      )とpassingの間には主語(ships and planes)とbe動詞が省略されています。よって、空欄の語はをつなぐはたらきをしているので、接続詞が入ることになります。
選択肢の中で接続詞の働きを持つものは(A)as(~する間)と(D)while(~している間に)ですが、asにはas doingという用法はできないので(D)whileが正解になります。
2019 外国語学部(フランス学科、アジア学科)・経済学部
Ⅵ 問63
. 以下の文章が完成するように、空欄(  63  )に(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。
It is logical then that there would be a higher number of accidents in this area (  63  ) its increased traffic volume.
(A) because
(B) despite
(C) as for
(D) due to
問63解答(D) due to
(訳)増加した交通量の為に、この地域で事故の数が多くなるのももっともだ。
[解説] (C)as forと(D)due to前置詞句の形ですが、選択肢から『前置詞vs接続詞vs副詞』のパターンであることが一目瞭然です。空欄のあとにはits increased traffic volume(増加した交通量)と名詞が続くので、ここでは名詞をつなぐはたらきをもつ前置詞()が入ると推測できます。
選択肢中に前置詞(句)は3つあり、それぞれ
(B)despite「~にもかかわらず」
(C)as for「~について言えば」
(D)due to「~のために」
という意味です。
交通量の増加↑」のために「事故の増加↑」につながるというロジックから(D)due toが最適です。
2019 人文学部(心理人間学科、日本文化学科)・理工学部
Ⅵ 問57
. 以下の文章が完成するように、空欄(  57  )に(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。
A child in New York might pretend to be an airplane (  57  ) a child living on a farm might pretend to be a horse.
[語句] pretend to be A「[子供が]Aである真似をして遊ぶ」
(A) since
(B) because
(C) whereas
(D) whenever
問57解答(D) whereas
(訳)ニューヨークに暮らす子供が飛行機の真似をして遊ぶ一方で、農場で暮らす子供は馬の真似をして遊ぶかもしれない。
[解説] 選択肢(C)whereasは見慣れない単語ですが、南山大学では頻出の接続詞です。特に『前置詞vs接続詞vs副詞』のパターンで誤った選択肢の1つとして紛れていることが多いです。
本問では全ての選択肢が接続詞用法をもつので、文脈で解くことになります。選択肢それぞれの意味は、
(A)since「~して以来/~なので」
(B)because「なぜなら~」
(C)whereas「~だが一方…」
(D)whenever「~するときはいつでも/いつ~しようとも」

前半のA child in New York might pretend…と空欄以降のA child in a farm might pretend…は文の構成が同じでニューヨークと田舎を対比した内容になっていますので、(C)whereas「~だが一方…」が最適です
2019 法学部国際教養学部
Ⅲ 問33
. 以下の文章が完成するように、空欄(  33  )に(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。
Many organizations are inspiring and supporting teenagers and young adults to be social entrepreneurs. (  33  ) these organizations, the field of social entrepreneurship has expanded significantly.
[語句] social entrepreneur「社会的企業家」
(A) In fact
(B) Thanks to
(C) Except for
(D) Indeed
問33解答(B) Thanks to
(訳)多くの組織が10代の少年少女や若年層の若者たちを促して、社会的企業家になるための支援を行っています。これらの組織のおかげで、社会的企業の領域は著しく拡大してきました。
[解説] 南山の過去問を解きなれてくると、選択肢の(A)In fact「実際に」副詞句、(B)Thanks to「~のおかげで」前置詞句、を確認したところで『前置詞vs接続詞vs副詞』のパターンであると勘づきます。
残りの2つの品詞を確認したら、空欄の語が文中のどの要素をつないでいるかをチェックしましょう。

空欄のあとは「these organizations,」と名詞が続いたあとカンマで区切られています。よって、空欄の語は名詞をつなぐはたらきをしているので、前置詞(句)が入ることになります。
選択肢の中で前置詞の働きを持つものは(B)Thanks toと(D)Except for(~をを除いて)ですが、前文からthese organizationsの活動が社会的企業の活動を活性化させたので(B)Thanks toが正解になります。

まとめ
空欄補充問題での『前置詞vs接続詞vs副詞』パターンも解き方は文法/語法問題のときと変わりません。
空欄に入る語が、文の要素の何と何をつなぐかに着目して品詞を特定したあとは、文脈に最適なものを選びましょう。

『前置詞vs接続詞vs副詞』パターンの解き方[空欄補充問題]
1.空欄が現れたら選択肢を見比べる
選択肢が前置詞/接続詞/副詞で構成されている→『前置詞vs接続詞vs副詞』パターン
[例] 選択肢が, (A)that( (B)during()  (C)since(/)  (D)even()
前置詞/接続詞/副詞で構成されているので『前置詞vs接続詞vs副詞』パターンである。

2. 空欄を含む文の構文をチェックして、空欄の語が何と何をつなぐか確認して正解候補をしぼる構文的アプローチ
[例]
1.空欄が名詞をつないでいる→前置詞
2.空欄がをつないでいる→接続詞
3.空欄はなにもつないでいない(空欄は文全体(または文の要素)を修飾している)→
副詞

3.正解候補が複数ある場合、文脈に合うものを選ぶ文脈的アプローチ

第5講「③語法パターンの解き方」

問題は以下のホームページを各自で参照してください。

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2019年英語過去問[人文学部、外国語学部、経営学部]

語法問題を得点源にしよう

2019空欄補充問題パターン別出題数ベスト5(115問中の出題数)
1.『文脈』問題       62問
2.『語法』         16
3.『前置詞』           9問
3.『他動詞vs自動詞』       9問
5.『前置詞vs接続詞vs副詞』    6問
その他                                                        13問

2019年に出題された空欄補充問題115問中、語法問題は16問でした。各日程で1問以上は出題されていることになります。
語法問題はほぼ文法/語法の知識だけで正解を導くことができるので、英文の全体内容が把握できない状況でも解くことが可能です。
過去問をこなすうちに、短時間で解けそうな問題が分かるようになるので、入試本番で残り時間が少なくなった状況では、語法問題だけを選んで解くのも1つの方法です。

文法/語法問題での解き方と同じ
空欄補充問題で語法問題が出題された場合の解き方は、文法/語法問題の場合と同じです。
選択肢の構成や構文から語法問題の可能性を判断したら、空欄前後の英文構造の中に、前置詞や不定詞など、正しい選択肢を決定するヒントを探します〔=構文的アプローチ

動詞の語法が頻出
2019年に空欄補充で出題された語法問題16問のうち、動詞の語法13を占めました。論点になった語法をいくつか紹介しておきます。

2019年の出題論点例 [動詞の語法]
be frighten of A「Aを怖いと思う」ofに結びつく動詞を選ばせる
make O C「OをCにする」SVOCの語法をもつ動詞を選ばせる
allow A to do「Aが~することを可能にする」SVO to doという語法をもつ動詞を選ばせる
happen to do「たまたま~する」to doに結びつく自動詞を選ばせる
leave A done「Aが~されるままにしておく」SVOCの語法をもつ他動詞を選ばせる
put A into B「AをBにつぎ込む」SVO1 into O2の語法をもつ他動詞を選ばせる

特定の前置詞につながる動詞や、「他動詞目的語to do」の語法をもつ動詞の出題が多いようですが、ヤマを張るのは危険です。この2つに限らず、文法/語法問題集に載っている語法は形容詞副詞名詞も含めて、満遍なくマスターしておきましょう。

それでは実際に問38を解いてみましょう。

2019 人文学部(キリスト教学科、人類文化学科)・外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ学科、ドイツ学科)・経営学部
問38
. 以下の文章が完成するように、空欄(  38  )に(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。
Gaudi said he did not (  38  ) that he would not be able to finish the church.
(A) upset
(B) regret
(C) guilt
(D) shame

空欄を含む箇所まで読み進めたら、まずは選択肢を見比べてどんな特徴があるかを掴みます。

[選択肢の分類①]
(A)upset他動詞「~をだめにする」
(B)regret他動詞「~を後悔する」
(C)guilt他動詞「~に罪悪感を感じさせる」
(D)shame他動詞「~を恥じさせる」

すべて他動詞で、意味も違います。それじゃあ文脈で解こうか…という気持ちになりますが、そのまえに構文を確認しておきましょう。

[構文的アプローチ]
Gaudi said he did not (  38  ) that he would not be able to finish the church.
本問で着目して欲しいのは空欄直後のthatです。他動詞の中にはthat節を目的語に取れる/取れないという分類があることを思い出してください。その視点で改めて選択肢を分類してみましょう。

[選択肢の分類②]
that節を目的語にできるか否かで再分類。
(A)upset that不可
(B)regret that「~ということを残念に思う」
(C)guilt that不可
(D)shame that不可

主に名詞として用いられるguiltやshameの他動詞用法は分かりませんが、他動詞regretthat節を目的語にとるという語法知識は重要です。よって正解は唯一that節を目的語にできる(B)regretです。念のため文脈で確認しておきましょう。

[意味の確認]
Gaudi said he did not (38)regret that he would not be able to finish the church.
(訳)「ガウディはその教会を完成できなくても残念には思わないだろうと言った」

意味も文脈に適合しているので、これが正解になります。

まと
語法問題は空欄補充問題で出題されても解き方は文法/語法問題の場合と同じです。問題文全体を読まずに解けることも多いので、本番では必ず得点できるよう、問題集の語法問題は繰り返し解いて、身につけておきましょう。

 『語法』パターンの解き方[空欄補充問題]
1.選択肢を見比べる
選択肢すべてが同一品詞、または品詞は異なるが意味が近い場合→語法パターンの可能性あり
2.空欄前後や選択肢から語法を特定するヒントを探す
[例] 動詞の語法の場合
・目的語に動名詞(またはto不定詞)だけをとるか否か?
特定の前置詞と結びつく語法を持つか否か?
that節を目的語にとるか否か?
SVOCSVO1O2の構文になっていないか?