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2015人文学部(キリスト教,人類文化)/経済学部2月10日実施

以下の53~57の各文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

[53] Cat’s (A)have long been valued by humans for their ability to hunt.  They can see when it’s (B)nearly darkness, and they can hear sounds too faint for human ears, such as (C)those made by mice and other small animals.  (D)Despite being solitary hunters, cats are actually very social animals.
53 [解答] (B)誤nearly darknessnearly dark
(訳)猫はその狩りの能力ゆえに、長い間人間によって重宝されてきました。猫はほとんど真っ暗なときでも目が見え、ネズミやその他の小動物が立てる音のような、人間の耳には小さすぎる音も聞こえます。猫は孤独な狩人であるにもかかわらず、実際には社会的な動物なのです。
valueは「価値」という名詞の意味が第一に思い浮かびますが、下線部(A)では「~を評価する」という意味の他動詞です。
nearlyは「ほとんど」という意味の副詞で、名詞であるdarkness(闇)を修飾できませんから誤りは下線部(B)となります。

[54] Joe was having an extremely long day at the office and (A)just wanted to go home.  In spite of (B)he was tired, his boss made him (C)finish his work before allowing him (D)to leave.
54 [解答] (B)誤he was tiredhis being tired
(訳)ジョーは会社で非常に長い一日を過ごしていたので、ただ家に帰りたかった。彼が疲れていたにもかかわらず、彼の上司は彼の帰宅を許可する前に、彼に仕事を終えさせた。
本問は文法/語法問題ゼミの前置詞vs接続詞vs副詞パターンを理解していれば瞬間的に正解が分かります。
下線部(B)直前のIn spite of前置詞(句)ですから、その後には名詞(相当語句)が来なくてはなりません。下線部(B)のhe was tiredであるのでこれが誤りです。
【参照】文法/語法問題ゼミ第2講『前置詞vs接続詞vs副詞』
[55] We are (A)pleased to be able (B)to announce a new policy which (C)allow employees to take (D)time off for volunteer activities.
55 [解答] (C)誤allowallows
(訳)従業員がボランティア活動のために時間を割くことを可能にする新しい方針をお知らせできることを喜ばしく思います。
下線部(C)の主語は関係代名詞whichの先行詞であるa new policyで、単数です。よって、主述の一致によりallowsとするのが正しい形です。ちなみに、この「主述の一致」も頻出論点の一つです。
[語句] be pleased to do「~して嬉しい」/ allow A to do「Aが~することを可能にする」/ take A off「A(ある期間・日)を休暇としてとる」
[56] I am (A)applying with a short language program in America, and (B)writing an English essay is part of (C)the requirements for all the applicants.  I will have my composition (D)checked by my English teacher.
56 [解答] (A)誤applying withapplying for
(訳)私はアメリカの短期留学プログラムに出願する予定で、英語の小論文を書くことは受験者全員にとって必要なものの一部です。英作文を英語の先生にチェックしてもらうつもりです。
文法/語法問題集をやりこんだ人ならすぐに正解が分かったでしょう。本問の論点は受験英語の頻出項目である自動詞applyの語法です。
apply for Aで「A(仕事、許可、援助など)を申し込む/申請する」apply to Aで「A(規則など)に当てはまる/適用される」という意味になるので、applying withとなっている(A)が誤りです。
[語句] have A to do「Aに~してもらう(=get A to do)」
[57] With darkness (A)falling, the (B)rescue party decided to (C)give in the search.  The families of the victims were (D)deeply disappointed.
57 [解答] (C)誤give ingive up
(訳)闇が降りてきたので、救助隊は捜索を断念した。被災者たちの家族は深く失望した。
本問でポイントなるのは句動詞give inです。giveinという、基本単語で作られたgive inという熟語の意味を知っているか否かでこの設問にかかる時間が大きく変わってしまいます。
give in Aは「~を提出する」という意味ですから、第1文は「救助隊(the rescue party)が捜索(the search)を提出することを決めた」という意味になり、明らかに不合理です。よって、同じgiveを用いた句動詞でgive up the search(捜索を断念する)とするのが良いでしょう。
【参照】直前対策ゼミ第10講『giveを含む句動詞』

2015経営学部/理工学部(A方式)2月9日実施

以下の49~53の各文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

[49] If you are (A)presently studying a foreign language or are planning  (B)to do so, here’s (C)an advice to help you: find a way to (D)make it fun.
49 [解答] (C)誤an advicea piece of advice
(訳)もしあなたが現在、外国語を学んでいる、もしくは学ぶ予定ならここに役立つアドバイスが1つあります。外国語学習を楽しみにする方法を見つけるのです。
advice助言忠告アドバイス」は不可算名詞なのでanをつけることはできません。数える場合はa piece of advice, two piece of adviceなどとします。
【参照】頻出論点(1)不加算名詞
[50] My best friend Bill is visiting Nagoya (A)from abroad and (B)has become interested in Japanese.  Although he has only been here (C)since three days, he (D)has already picked up a lot of the language.
50 [解答] (C)誤since three daysfor three days
(訳)私の親友であるビルは海外から名古屋に訪れていて、日本語に興味を持ち始めています。ここにはたった3日間しかいませんが、すでに多くの日本語を覚えています。
本問では(B)、(C)、(D)と頻出論点である完了時制に関わる部分3つに下線が引かれています。よって、これらを重点的にチェックする方針で解きましょう。
前置詞since(~以来)は原則として完了時制で用いられ、行為の開始時点を表します。本問ではthree days(3日間)と期間を表しているので、forを用います。
[語句] pick up ~「~を拾い上げる/(言語など)を聞き覚える/(知識、情報など)を得る」
【参照】頻出論点(2)完了形
[51] Carl (A)has been very busy because he (B)is involved to a difficult financial case (C)since he joined his new law firm (D)earlier this month.
51 [解答] (B)誤is involved tois involved in
(訳)今月始めに新しい法律事務所に入所して以来、難しい金融事件に従事しているためカールはとても忙しい。
~に参加している/巻き込まれる」という意味ではbe involved in ~を用います。
[語句] case(名)事例、事件、裁判 / law firm(名)法律事務所
[52] All hurricanes have names.  (A)This helps us identify these storms as they (B)move across the Earth.  The name of the first storm (C)of the season begins with the letter A, the (D)second as the letter B, and so on.
52 [解答] (D)誤second assecond with
(訳)すべてのハリケーンには名前があります。これはハリケーンが地球を横断するとき、特定することに役立っています。シーズン最初のハリケーンの名前はAの文字で始まり、2番目はBの文字、といったように続きます。
the (D)second as the letter Bの部分は前節と同様の文構造になっているため、省略が行われています。省略されたものは前節と共通のものになるのでそれを補うと(黒太字の部分)、the name of the second storm of the season begins with the letter Bとなります。
[語句] begin with ~「~で始まる」
[53] A: Did you know that we can use Wi-Fi (A)at any Tully’s coffee shop?
B: Yeah.  (B)They’d had that service for several years.  (C)To provide faster Internet connections, Tully’s is now (D)supported by Google as their Wi-Fi provider.
53 [解答] (B)誤They’d hadThey’ve had
(訳)A: タリーズコーヒーならどこでもWi-Fiが使えるって知ってた?
B: うん。何年もそのサービスをやっているからね。スピードの速いインターネット接続を提供するために、タリーズは今、Wi-Fiプロバイダーとしてグーグルにサポートされているよ。
下線部(B)They‘dの部分が、They hadの省略であることに気付けるかがポイントの問題です。
Aの発言から、タリーズ店内のWi-Fiサービスは現在も使えるので、過去完了形ではなく、現在完了形で表現するべきです。

第8講 句動詞のまとめ①turnを含む句動詞

第1講で2018年に出題された句動詞(群動詞)を紹介しましたが、今回から既出のもの、出題が予想されるものをまとめていこうと思います。
句動詞は「基本動詞(take, bringなど)+前置詞/副詞(up, aboutなど)」という中学レベルの語彙で構成されていますが、ひとたびtake upbring about という句動詞の姿になると、瞬時に意味を思い出せないものです。これは句動詞1つ1つの持つ意味の幅が広く、文脈から意味を類推する力が必要になるためです。
ここ数年、南山英語では句動詞に関する設問が各学部で出題されていることから、しっかり準備しておけば他の受験生に対してアドバンテージが得られると思います。

turnを含む句動詞
南山の過去問を解いていると、turnを含む句動詞がけっこう出題されていることに気がつきます。
文法/語法問題での出題が多いのですが、2018年の外国語学部(英米学科)総合政策学部や2016年の外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ、フランス、ドイツ、アジア学科)法学部では空所補充問題でも出題されています。

turn [他] ~の向きを変える
[自] 回転する
[名] 順番/回転
turn down ~「~を拒絶する/(音量など)を小さくする」

Her request for a pay raise was turned down again.
(彼女の賃上げ要求は再び拒絶された)
Turn down the TV, please.
(テレビの音を小さくしてください)

turn on ~「(ラジオテレビ明かりなど)をつける/(水ガスなど)を出す」
turn off ~「(ラジオ・テレビ明かりなど)を消す/(水ガスなど)を止める」

Turn on the light, please.
(明かりをつけてください)
The water supply was turned off.
(水道の水が止められた)

 turn out (to be) ~/turn out that「~であることがわかる」

The day turned out (to be) a fine one.
(その日は結局お天気になった) 
It turned out that the plan was impractical.
(結局その計画は実行不可能であることがわかった)

 turn in ~「~を提出する」
(= hand in ~ / submit / give in ~)【重要】

You are required to turn in that report by Wednesday.
(あなたは水曜日までにそのレポートを提出しなければならない)

 turn to ~「~に頼る」
(= depend on ~ / rely on ~ / count on ~)

She turned to her friend for advice.
(彼女はアドバイスを友達に求めた)

 turn over ~「~をひっくり返す/(ページ)をめくる」

She turned over two pages.
(彼女は2ページめくった)

turn up []「現れる/姿を見せる
(= appear / come / show up / arrive)
turn up ~
[]「(音量など)を大きくする

She turned up at the meeting late.
(彼女は遅れてその会議に出た)
Will you turn up the TV? I can’t hear it.
(テレビの音を大きくしてくれない?聞こえないんだ)

turn away「(~から)顔を背ける」

She turned away in horror at the sight of blood.
(彼女は血を見て怖くなり顔をそむけた)

turn back「引き返す/戻る」

There’s no turning back.
(もう引き返せない)

turn around「回転する/ぐるりと向きを変える」

He turned around and looked at her.
(彼は振り向いて彼女を見た)

練習問題解答は最後にあります。

[問題1]2010経営学部情報理工学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
He thought the price was too low, so he turned (      ) the offer.
(訳)彼は価格があまりにも低いと思ったので、その申し出を(      )した。
(A) away
(B) back
(C) down
(D) off
[問題2]2011外国語学部(英米学科)総合政策学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Ken was granted a scholarship to study abroad, but he decided to turn it (      ) and stay in Japan.
(訳)ケンは留学のための奨学金を与えられたが、それを(      )って日本にいることに決めた。
(A) up
(B) around
(C) down
(D) over
[問題3]2013人文学部(キリスト教学科・人類文化学科)経済学部
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Peter, the shower is dripping. Please (      ) the water completely.
(訳)ピーター, シャワーから水が漏れているわよ。ちゃんと(      )ください。
(A) turn down
(B) turn off
(C) turn out
(D) turn away
[問題4]2018外国語学部(英米学科)・総合政策学部[空欄補充問題]
以下の文章が完成するように、(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。
Nagele wanted everyone to be together in the same room so that they could bond more easily and work better as a team. This idea (  32  ) to be a mistake.
(訳)より親密になりやすく、チームとしてより良く働けるようにナーゲレは皆が同じ部屋に集まることを望みました。この考えは誤りであることが(      )。
(A) turned down
(B) turned over
(C) turned out
(D) turned up
[問題5]2017外国語学部(英米学科)総合政策学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
Max has not come to the party yet, but I expect that he will (      ) eventually.
(訳)マックスはまだパーティに来ていませんが、ゆくゆくは(      )でしょう。
(A) turn in
(B) turn up
(C) turn around
(D) turn over
【解答】
問題1
(C)
問題2
(C)
問題3
(B)
問題4
(C)
問題5
(B)