1.外国語学部/国際教養学部以外での出題
誤り指摘問題と同様に、会話問題も外国語学部と国際教養学部以外の学部で出題されています。
設問は2人の話者による会話の中に6~8つの空欄が施され、4つの選択肢から正しいものを選ばせる形式です。会話問題は頻出表現が決まっているので、対策しやすい分野です。
2.会話問題には頻出シチュエーションがある
受験英語における会話問題はある程度シチュエーションが限定されます。大まかに言うと、以下の5つです。
・買い物(客と店員) ・病院(患者と医師)・健康(知り合いどうし) ・レストラン(客とウェイター) ・道を尋ねる(通行人と案内人) ・電話(掛け手と受け手) |
これに対して南山大学で過去5年間(2012~2016)に出題された23問のうち、状況別の出題回数は次の通りです。
①友人・夫婦・同僚の会話…16回 ②客と店員の会話…5回 ③電話…2回 |
南山大学の会話問題で特徴的なのは、知り合いどうしが行事の予定を相談したり、相手を勧誘したり、依頼したりするというシチュエーションです。口語表現だけではなく、コロケーションやイディオム、文脈に応じた副詞や接続詞も問われる傾向があります。
3.定型表現を覚えたら過去問を解こう
大学受験用の文法・語法問題集には、たいてい会話問題の章が設けられているので、まずはそこに載っている表現を覚えます。日本語で同じ表現でも、英語では何通りかの言い方があるので、整理しておくと良いでしょう。
[例]「Aによろしくお伝えください」の同意表現 1. Say hello to A. 「Aによろしくね」 2. Give my (best) regards to A. 「Aによろしくお伝えください」 →Say hello to Aより礼儀正しい言い方。 3. Remember me to A. 「Aによろしくお伝えください」 |
入試本番で会話問題に取りかかる頃は、残り時間も少なくなってきていることが多いので、過去問を解くときは、敢えてシビアな時間設定で解く練習をすると本番で役に立つでしょう。
【会話問題対策】 1. 問題集の会話問題パートの表現を覚える 2. 同意表現を整理する 3. 厳しい時間設定で過去問演習をする |