2014経営学部/理工学部(A方式)2月9日実施

以下の49~53の各文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

[49] (A)All students who (B)plan to enter Nanzan University should understand that they (C)will be required to take English classes and (D)the another foreign language class, too.
49 [解答] (D)誤the anotheranother
(訳)南山大学への入学を考えている生徒の皆さんは、英語の授業とさらにもう一つの外国語の授業を受講することが求められていることを把握しておいてください。
anotherはもともと「
another」でan不定冠詞であるため、さらに定冠詞theがつくことはできません。
[語句] enter(他)~に加入[入学/入会]する / require A to do「Aに~するよう要求する」⇒A is required to do「Aは~するよう要求されている」
[50] (A)For children, team sports teach them the importance of (B)belonging a group.  Team sports are also (C)an aid to physical development.  In addition, those who exercise regularly usually feel better (D)about themselves.
50 [解答] (B)誤belonging a groupbelonging to a group
(訳)子供にとって、チームで行うスポーツは、集団に所属することの重要性を教えてくれる。チームスポーツはまた、身体的発育の一助にもなる。さらに、定期的に運動する人はたいてい、自信も持てるようになる。
belong自動詞なので、belong to ~「~に所属する」の形で使います。
[語句] belong to A「A(団体・組織など)に所属する」 / those who …「~する人たち」
[51] (A)After only a limited number of tickets will be (B)available for the Exile concert, many fans have already started to line up.  (C)Some of them have been standing in line (D)for over three days.
51 [解答] (A)誤AfterBecause[Since/As]
(訳)EXILEのコンサートは限られた枚数のチケットしか販売されないため、すでに多くのファンたちが列を作り始めている。中には、3日以上も列に並んでいるファンもいる。
Afterを用いると文脈に合わないうえ、時・条件を表す副詞節となるため、その場合はwillを使えません。理由を表す接続詞であるbecause/since/asを用いれば文意に沿った正しい表現となります。
[52] We spent (A)much hours (B)doing the math homework.  It then (C)turned out that the teacher had given us the (D)wrong problems to answer.
52 [解答] (A)誤muchmany
(訳)私たちは数学の宿題に多くの時間をかけた。その後、先生は私たちに間違った問題を解答させていたことがわかった。
形容詞much不可算名詞many可算名詞を修飾します。muchで修飾されているhoursは可算名詞なので「多くの時間」はmany hoursで表現します。
[語句] spent A (in) doing「A(時間)を~して過ごす」 / turn out that節「~であることがわかる」
[53] My wallet (A)was stolen at the airport!  I (B)should have been more careful.  Would you mind (C)borrowing me (D)some money? 
53 [解答] (C)誤borrowinglending
(訳)財布を空港で盗まれてしまった! もっと注意しておくべきだったよ。よければいくらかお金を貸してくれないかい?
本問では「財布を盗まれたので、お金を貸してほしい」という文脈なので、borrowing借りる」ではなくlending貸す」とすれば正しい表現となります。
なお「AからBを借りる」という場合、borrow B from Aとなるので、語法の点でも下線部(C)は誤りです。
[語句] Would[Do] you mind doing?「~していただけませんか」/ lend A B「A(人)にB(物・金)を貸す(=lend B to A)」

2014人文学部(キリスト教,人類文化)/経済学部2月10日実施

以下の49~53の各文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

[49] A:  I don’t like spicy food (A)very much.
B:  (B)Me, also.  I had some green curry when I went to Thailand last year.  It (C)was too hot for me.  I’ve never had anything (D)as spicy as that!
49 [解答] (B)誤Me, alsoMe, either[neither]
(訳)A「辛い食べ物はあまり好きじゃないんだ」
B「私もよ。去年、タイ旅行したときグリーンカレーを食べたの。私には辛すぎたわ。あれほど辛い料理を食べたことはないわ」
否定文で「~も」という場合は、tooalsoではなくeitherを用います。本問は会話文なので、Me, neither. ということもできます。
[50] (A)Until recently, most Japanese tourists (B)preferred to travel in groups.  Nowadays, (C)younger people like to go on vacation (D)by their own.
50 [解答] (D)誤by their ownon their own[by themselves]
(訳)最近までたいていの日本人旅行者は団体旅行を好んでいた。今日では若い人たちは一人で休暇旅行に出かけることを好みます。
本問では文脈上「一人で(出かける)」という意味になるようon one’s ownもしくはby oneselfを用います。
(A)until recently「最近まで」は「前置詞+副詞」の形になっていますが、慣用的に使われる正しい用法です。
[語句] prefer to do「~することが好きである」/ on one’s own「一人で(alone)/独力で」
[51] Most parents are (A)concerned about academic standards and (B)how their children are taught.  (C)As a result, the government plans to spend (D)more in education and to make learning fun.
51 [解答] (D)誤more inmore on
(訳)ほとんどの両親たちは教育水準と自分の子供たちがどのように教えられているかを心配しています。その結果、政府はより多くを教育に費やし、学ぶことを楽しみにしようと計画しています。
本問では動詞の語法に関する論点2か所に下線が引かれています。
まずは下線(A)の動詞concernです。be concerned about Aで「Aを心配している」という意味ですが、be concerned with Aとなると「Aに関係している/関心を持っている」という意味になります。
二つ目は下線(D)の直前にある動詞spendです。spend A on Bで「AをBに費やす」spend A (in) doingで「Aを~するのに費やす」という意味になります。
(D)more inmoreは形容詞manyの比較級ではなく、「より多くの事[もの]」という意味の名詞、もしくはmore money省略と考えられますから前置詞onを用いれば、spend A on Bの正しい表現となります。
[語句] make A B「AをBにする(SVOCの語法)」
[52] The (A)recently-opened city hall is (B)closely to the railway station, not (C)far from the shops and other (D)major facilities.
52 [解答] (B)誤closely toclose to
(訳)最近開館した市庁舎は鉄道駅に近く、店や主要な施設から遠くない場所にあります。
本問での主要な論点は下線(B)、(C)に関する「形容詞[副詞]前置詞」の表現です。
(B)closely to the railway stationの部分は補語になるので、形容詞closeを用いた表現close to A「Aに接近した/ごく近い」を用いれば文脈に合った正しい表現となります。
[語句] far from A「Aから遠い/Aにはほど遠い、決してAではない」
[53] I don’t think it (A)will take us long (B)to complete our homework, so after we (C)finishing we can (D)go for a swim.
53 [解答] (C)誤finishingfinish
(訳)宿題を仕上げるのに長くはかからないと思うよ。だから、終わったら泳ぎに行けるよ。
本問でのafterは、時・条件を表す副詞節を導く接続詞なので、現在分詞ではなく現在形finishにすれば正しい表現となります。
このようなはたらきをもつ接続詞は他に、when(~するとき)/if(もし~なら)/until(~まで)などがあります。

2015法学部2月12日実施

以下の54~58の各文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

[54] Daniel Radcliffe (A)rose to fame as the title character in the Harry Potter film series.  Now one of the world’s (B)most recognizable people, Radcliffe leads a fairly normal life.  In addition to his fame, he made (C)a few of good friends working on the Harry Potter films, (D)including his two co-stars. 
54 [解答] (C)誤a few ofa few
(訳)ダニエル=ラドクリフは、映画のハリー・ポッターシリーズの題名と同名の登場人物として有名になった。世界で最もよく知られている人物の一人であるラドクリフは、現在、ごく普通の生活を送っている。その名声に加えて、彼は、共演した2人のスターを含む、ハリー・ポッターシリーズで一緒に働いた親しい友達が何人かできた。
代名詞few「少数の人[物]」を用いたa few ofのあとには所有格特定のtheをともなった名詞が続くので、下線部(C)が誤りになります。
本問ではofを除いてa few(このfewは形容詞「少数の」)とすれば不特定の名詞を続けることができます。
[語句] rise to fame「有名になる」/ recognizable(形)認識できる/見分けがつく / lead a ~ life「~な生活を送る」/ in addition to A「Aに加えて」
[55] At Bob’s company, the employees (A)are used to work long hours, sometimes (B)even past midnight(C)At the same time, they are rewarded (D)for their hard work by receiving extra pay, so no one complains.
55 [解答] (A)誤are used to workare used to working
(訳)ボブの会社では、社員は長時間働くことに慣れていて、時には夜中の12時を過ぎることもある。同時に、彼らは臨時手当をもらうことによってきつい仕事に対して報われるので、誰も文句は言わない。
Aに慣れている」という意味のbe used to Aにおいて、Aは名詞/動名詞(doing)が入るので、Aの部分が動詞workとなっている下線部(A)が誤りです。
[語句] employee(名)従業員⇔employer(名)雇い主 / reward A for B「Bに対してAに報酬を与える」
[56] One task (A)of researchers (B)is to provide concrete (C)evidences that demonstrates that new (D)theories are correct.
56 [解答] (C)誤evidencesevidence
(訳)研究者の仕事の1つは、新しい理論が正しいことを例証する具体的な証拠を提供することである。
本問の論点は不加算名詞です。evidence証拠」は不可算名詞なので不定冠詞a/anがついたり、複数形になりませんのでevidencesとなっている(C)が誤りです。なお、下線部(D)のtheoryは加算/不加算で使われる名詞です。
【参照】頻出論点(1)不可算名詞
[57] A:  Did I happen (A)to lend the new Mr. Children CD to you?  I can’t find it.
B:  I’m (B)not sure, but I don’t remember (C)to listen to their new album.  Maybe you lent it to (D)somebody else.
57 [解答] (C)誤to listenlistening
(訳)A:「新しいMr.ChildrenのCDを君に貸したかな?見つからないんだけど」
B:「分からないけど、彼らの新しいアルバムを聴いた覚えはないな。たぶん、誰か他の人に貸したんじゃない?」
本問ではremember (C)to listen to…を見た瞬間にremember to do/doingの使い分けを瞬時に思い出せるかが時短のカギになります。
I don’t remember to listen to their new albumでは「彼らの新しいアルバムを聴くことを覚えておきません」という意味になり、会話の内容に合いません。
remember listeningとすれば「彼らの新しいアルバムを聴いた覚えがありません」となり、正しい表現になります。

【参照】頻出論点(3)不定詞(to do)vs動名詞(doing)
[58] I’m sorry (A)to have kept you waiting.  When did you (B)get here ?  I was (C)caught in heavy traffic due to the road being (D)under constructions
58 [解答] (D)誤under constructionsunder construction
(訳)お待たせしてすみませんでした。いつここへ着きましたか。道路が工事中のおかげで、ひどい渋滞に巻き込まれていたのです。
constructionは「建設(作業) 」という意味では不可算名詞で、複数形にならないので(D)が誤りです。
[語句] be caught in a[the] traffic jam「交通渋滞につかまる」
【参照】頻出論点(1)不可算名詞

2015総合政策学部(A方式)2月13日実施

以下の57~61の各文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

[57] The Mona Lisa (A)is believed to have been painted between 1503 and 1506, although the artist, Leonardo da Vinci, may have worked on it (B)as late as 1517.  It (C)has been acknowledged as the best-known piece of art in the world.  There are many mysteries surrounding the painting, and they all (D)contribute continuing fascination with the work.
57 [解答] (D)誤contribute continuingcontribute to continuing
(訳)モナリザは1503年から1506年の間に描かれたと信じられているが、画家レオナルド=ダ=ヴィンチは、もっと後の1517年にこの作品に取り組んでいた可能性がある。これは世界で最もよく知られた芸術作品だと認められている。この絵にまつわる謎はたくさんあって、それらすべてがこの作品に魅力を添え続けている原因となっているのだ。
本問での論点は動詞contribute語法です。contributecontribute doingの形では用いないので、下線部(D)をcontribute to continuingとすれば正しい表現になります。
[語句] work on A「A(映画・小説など)を製作する」/ acknowledge A as B「AをBだと認める」/ contribute to A[doing]「A[~すること]に貢献する」/ fascination(名)魅力、魅惑
[58] It’s not always (A)easiest thing to share one’s opinion, (B)especially in front of a group strangers.  However, (C)in doing so people can feel (D)more part of the group and overcome shyness too.
58 [解答] (A)誤easiest thingthe easiest thing
(訳)特に知らない人ばかりの前では、自分の意見を伝えることは必ずしも最も簡単なことではない。ところが、そうすることによって人々はより集団の一部であると感じ、内気さを克服することもできるのだ。
形容詞の最上級にはtheをつけるのが原則です。下線部(A)のeasiestは名詞thingを修飾しているので、副詞ではなく形容詞の最上級ですから、theを補う必要があります。
[語句] share(他)(情報・秘密など)を(人に)話す/伝える
[59] Did you (A)know that the Great Pyramid was originally (B)covered over shiny, polished stone?  It shone (C)like a star in the desert.  Unfortunately, local residents in the 14th century (D)removed these stones to build their houses.
59 [解答] (B)誤covered overcovered over byまたはcovered with
(訳)大ピラミッドはもともと輝く、磨かれた石ですっかり覆われていたのをご存じでしょうか?それは砂漠の中で星のように輝いていたのです。残念なことに、地元の住民が14世紀に家を建てるためにこの石を取り除いてしまったのです。
下線部(B)を含むthat節は受動態になっているので、covered overの後に名詞である(shiny, polished)stoneを置くことはできません。
「石で(すっかり)覆われていた」という意味にするためにはbyを補うか、covered withとします。
[語句] cover over A「A(物・事)をすっかり覆う」/ resident(名)住民、居住者
[60] (A)Seen from a distance, the statue of Gundam didn’t look (B)as tall as the surrounding buildings.  But when I (C)got closer, it was just magnificent.  I was (D)so impressive.
60 [解答] (D)誤so impressiveso impressed
(訳)少し離れたところから見ると、ガンダムの像は周りの建物ほど背が高いようには見えなかった。しかし近づいてみたら、実に壮麗であった。私は非常に感銘を受けた。
形容詞impressiveは「(人・物が)強い印象を与える/印象的である」という意味で、I was so impressive.は「私が(他の人に対して)強い印象を与えていた」という意味になり、文脈に合いません。
受動態のbe impressedという表現を用いれば「感銘を受ける/感動する」という意味になります。
[語句] statue(名)像 、彫像 [cf. the statue of Liverty 自由の女神]
[61] A:  What will you do after (A)graduating from high school?  I remember you said that you want to (B)start your own business.
B:  To be honest, I don’t think (C)I’m ready for.  Therefore, (D)I’ve decided to go to university to study business instead.
61 [解答] (C)誤I’m ready forI’m ready for it
(訳)A「高校を卒業をしたら何をするつもり?たしか自分で会社を始めたいと言っていたよね」
B「正直なところ、まだその準備ができていないんだと思うんだ。だから、その代わりに大学へ行ってビジネスの勉強をするよ」
(C)は前置詞forの後に名詞がないため誤りです。I’m ready for it. とすれば正しい表現となります。このitは「自分で会社を始めること」を指します。
[語句] graduate from ~「~を卒業する」

2015人文学部(心理人間,日本文化)2月11日実施

以下の49~53の各文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。

[49] Mary had a hard time (A)understanding the new vocabulary in English class (B)even with teacher’s explanation.  In the end, she decided to (C)look up them in her dictionary (D)instead.
49 [解答] (C)誤look up themlook it up
(訳)メアリーは、先生の説明がある時でも、英語の授業で新出語彙を理解するのに苦労している。結局、彼女はその代りに辞書で調べるようにした。
look up Aで「(辞書などで)Aを調べる」という意味の句動詞です。
「動詞+副詞+目的語」型の句動詞では、「動詞+目的語+副詞」の語順も可能ですが、目的語が代名詞の場合は「動詞(look)+目的語(it)+副詞(up)」の語順になります。これが本問での論点です。
なお、look upするものはthe new vocabulary(新しい語彙)で、単数ですから、themitとします。
[語句] have a hard time doing「~するのが困難である」/ even with A「A(がある)にもかかわらず」
[50] The ship (A)left away from the harbor, (B)sailed around Green Island, and then (C)made its way out into the open sea (D)on a course for Europe.
50 [解答] (A)誤left away fromleft (from)
(訳)その船は港を出て、緑島を一周してから、ヨーロッパ行きのルートで外海へと進んだ。
動詞leave自体に「離れる」という意味があるので、「離れて」という意味の副詞awayを重ねる必要はありません。なお、leave自動詞ととらえる場合はfromを補います。
[語句] make one’s way out「外へ出る」
[51] (A)At present, there are (B)quite number of computer hackers who are (C)either in prison or working hard (D)to pay off heavy fines.
51 [解答] (B)誤quite numberquite a number
(訳)現時点で、かなりの数のコンピューターハッカーが刑務所に入っているか、重い罰金を払うため懸命に働いている。
quite a number of A(複数名詞)で「かなりたくさんのA」という意味になるので下線部(B)に不定冠詞aを補います。
[語句] be in prison「服役中である」/ pay off A「A(借金)を全部払う」 / fine(名)罰金
[52] Masako and I (A)promised to meet two hours before the concert (B)began.  But (C)due to her train being delayed, I (D)was waited for more than an hour.
52 [解答] (D)誤was waitedwas kept waiting
(訳)マサコと私はコンサートが始まる2時間前に会う約束をした。しかし、彼女の電車が遅れたので、私は1時間以上も待たされた。
wait自動詞なので受動態にできませんから(D)が誤りです。
本問ではkept me waiting(私を待たせたままにした)のkeepを受動態にして、I was kept waitingとすれば正しい表現になります。
[語句] promise to do「~する約束をする」/ due to A「Aのせいで(=because of A)」
[53] Mariko (A)is learning to play the piano (B)since she was ten years old.  Now she is (C)one of the best pianists (D)in the world.
53 [解答] (A)誤is learninghas been learning
(訳)マリコは10歳の時からずっとピアノを習っていて、今では世界最高のピアニストの一人です。
本問は頻出論点である完了形を扱った問題です。since節を伴う文の主節では完了時制を用いるのが原則なので、現在進行形となっている下線部(A)を現在完了(進行)形にすれば正しい表現になります。
【参照】頻出論点(2)完了形