1. 長文問題と文法・語法問題の融合
例年、300~400語の長文の中に空所を設けて、最適なものを4択式で選ばせる問題が出題されています。リスニングが課されない学部では、2問出題されます。
空所は16~18(2016年度)あり、文法/語法/イディオムの知識や文脈を元にして解いていきます。基本的に、文脈にふさわしい語彙を選ばせる設問が多いのですが、文法/語法問題ゼミで扱ったテクニックであっさり解ける問題も数多く出題されています。
400語近い長文の内容を把握しながら、16~18問もの問題を解くには精読力と速読力が必要とされます。南山英語対策の中でも後回しになりがちなセクションですが、しっかりと準備しましょう。
2.難易度…標準~やや難しい
出題される英文のテーマは現代文化や人物を扱ったものが多く、長文読解問題と同様、難解な単語や構文は少ないです。
→南山大学の過去の出題英文で単語を覚える速読英単語/熟語[南山大編]
ただし、設問は文脈を正確に把握していなければ解けないものが多く、文法/語法/語彙の知識も必要であることから、南山英語の中でも攻略の難しい分野です。
2019年の出題テーマ 2/9外国語/経済:パックマンの歴史減少の危機にあるオーストラリアのクオッカ、バミューダトライアングルの謎(経済のみ) 2/10人文/理工:テレビゲームの効用について、現実と空想に対する子供の認識 2/11外国/人文/経営:ガウディの残した建築「サグダラ=ファミリア」、壊れた楽器を演奏する楽団(人文・経営のみ) 2/12法/国際:社会的企業家とは、サンゴ礁を守るために(法のみ) 2/13英米/総政:学校給食と肥満生徒との関係、水の民バジャウ=ラウト(総政のみ) 2018年の出題テーマ 2/9外国語/経済:お金と幸福の関係、トルコのアイスクリーム「ドン=ドゥルマ」(経済のみ) 2/10人文/理工:探検家自転車で日本を縦断した若者たち、コンピュータ技術が学習に及ぼす影響 2/11外国/人文/経営:オペラハウスを作った建築家「ヨーン=ウツソン」、アフリカゾウの生活と敵について(人文・経営のみ) 2/12法/国際:日本の自転車普及の理由、企業の多様性推進(法のみ) 2/13英米/総政:開放型職場の弊害、最近のコーヒー事情(総政のみ) |
3.時間を計って解く練習をしよう
難問も含まれる空所補充問題は捨て問の見極めが重要になります。16~18問の中にはいくつか、選んだ選択肢に自信が持てないものや、解答の糸口さえつかめない設問があるでしょう。
『時間をかければ解けるかも?』と思っても、ある程度考えてわからなければその設問は捨てても構いません。目の前の難問を解くことよりも、後に控えるサービス問題を確実に得点することが大事です。
捨て問を判断する感覚は、過去問を解くときに制限時間を設けることで磨きましょう。何度も繰り返した文法・語法問題集に載っていない問題や自分の使っている単語帳に載っていない語彙が問われている問題が捨て問の目安になります。
→空欄補充問題対策ゼミで典型的な出題パターンを解説します。