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2019年英語過去問[人文学部、外国語学部、経営学部]
語法問題を得点源にしよう
2019空欄補充問題パターン別出題数ベスト5(115問中の出題数) 1.『文脈』問題 62問 2.『語法』 16問 3.『前置詞』 9問 3.『他動詞vs自動詞』 9問 5.『前置詞vs接続詞vs副詞』 6問 その他 13問 |
2019年に出題された空欄補充問題115問中、語法問題は16問でした。各日程で1問以上は出題されていることになります。
語法問題はほぼ文法/語法の知識だけで正解を導くことができるので、英文の全体内容が把握できない状況でも解くことが可能です。
過去問をこなすうちに、短時間で解けそうな問題が分かるようになるので、入試本番で残り時間が少なくなった状況では、語法問題だけを選んで解くのも1つの方法です。
文法/語法問題での解き方と同じ
空欄補充問題で語法問題が出題された場合の解き方は、文法/語法問題の場合と同じです。
選択肢の構成や構文から語法問題の可能性を判断したら、空欄前後の英文構造の中に、前置詞や不定詞など、正しい選択肢を決定するヒントを探します〔=構文的アプローチ〕。
動詞の語法が頻出
2019年に空欄補充で出題された語法問題16問のうち、動詞の語法が13問を占めました。論点になった語法をいくつか紹介しておきます。
2019年の出題論点例 [動詞の語法] ・be frighten of A「Aを怖いと思う」→ofに結びつく動詞を選ばせる ・make O C「OをCにする」→SVOCの語法をもつ動詞を選ばせる ・allow A to do「Aが~することを可能にする」→SVO to doという語法をもつ動詞を選ばせる ・happen to do「たまたま~する」→to doに結びつく自動詞を選ばせる ・leave A done「Aが~されるままにしておく」→SVOCの語法をもつ他動詞を選ばせる ・put A into B「AをBにつぎ込む」→SVO1 into O2の語法をもつ他動詞を選ばせる |
特定の前置詞につながる動詞や、「他動詞+目的語+to do」の語法をもつ動詞の出題が多いようですが、ヤマを張るのは危険です。この2つに限らず、文法/語法問題集に載っている語法は形容詞や副詞、名詞も含めて、満遍なくマスターしておきましょう。
それでは実際に問38を解いてみましょう。
2019 人文学部(キリスト教学科、人類文化学科)・外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ学科、ドイツ学科)・経営学部 問38. 以下の文章が完成するように、空欄( 38 )に(A)~(D)のうちから最も適切なものを一つ選びなさい。 Gaudi said he did not ( 38 ) that he would not be able to finish the church. (A) upset (B) regret (C) guilt (D) shame |
空欄を含む箇所まで読み進めたら、まずは選択肢を見比べてどんな特徴があるかを掴みます。
[選択肢の分類①]
(A)upset→他動詞「~をだめにする」
(B)regret→他動詞「~を後悔する」
(C)guilt→他動詞「~に罪悪感を感じさせる」
(D)shame→他動詞「~を恥じさせる」
すべて他動詞で、意味も違います。それじゃあ文脈で解こうか…という気持ちになりますが、そのまえに構文を確認しておきましょう。
[構文的アプローチ]
Gaudi said he did not ( 38 ) that he would not be able to finish the church.
本問で着目して欲しいのは空欄直後のthatです。他動詞の中にはthat節を目的語に取れる/取れないという分類があることを思い出してください。その視点で改めて選択肢を分類してみましょう。
[選択肢の分類②]
that節を目的語にできるか否かで再分類。
(A)upset that→不可
(B)regret that→可「~ということを残念に思う」
(C)guilt that→不可
(D)shame that→不可
主に名詞として用いられるguiltやshameの他動詞用法は分かりませんが、他動詞regretがthat節を目的語にとるという語法知識は重要です。よって正解は唯一that節を目的語にできる(B)regretです。念のため文脈で確認しておきましょう。
[意味の確認]
Gaudi said he did not (38)regret that he would not be able to finish the church.
(訳)「ガウディはその教会を完成できなくても残念には思わないだろうと言った」
意味も文脈に適合しているので、これが正解になります。
まとめ
語法問題は空欄補充問題で出題されても解き方は文法/語法問題の場合と同じです。問題文全体を読まずに解けることも多いので、本番では必ず得点できるよう、問題集の語法問題は繰り返し解いて、身につけておきましょう。
『語法』パターンの解き方[空欄補充問題] 1.選択肢を見比べる 選択肢すべてが同一品詞、または品詞は異なるが意味が近い場合→『語法』パターンの可能性あり 2.空欄前後や選択肢から語法を特定するヒントを探す [例] 動詞の語法の場合 ・目的語に動名詞(またはto不定詞)だけをとるか否か? ・特定の前置詞と結びつく語法を持つか否か? ・that節を目的語にとるか否か? ・SVOCやSVO1O2の構文になっていないか? |