『句動詞(群動詞)』とは「動詞+副詞」「動詞+前置詞」などの形で、全体で1つの動詞と同じ働きをするものをいいます。中学英語から馴染みのあるものでは、look at(~を見る)やgive up(~を断念する)などが該当します。
句動詞パターンの特徴は選択肢が『(同じ)基本動詞+(異なる)副詞[又は前置詞]』の形になっていることです。
以下の例を見てください。すべての選択肢が「put+副詞(前置詞)」の形になっていることが確認できるでしょう。
[例] 2016人文学部(心理人間学科・日本文化学科) ( )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。 The exam is about to begin. Please ( ) your books and notes. (A) put away (B) put inside (C) put off (D) put in →選択肢が『(同じ)基本動詞(put)+(異なる)副詞[又は前置詞]』 |
このパターンは、2014年以前はそれほど目立っていなかったのですが、2015年(4問)、2016年(5問)、2017年(6問)、2018年(7問)出題され、ますます重要度が高まっています。
空欄補充問題でも出題されることがあるので、必ず出題されると思って準備しておきましょう。
句動詞パターンの基本問題
[例題1]2016人文学部(心理人間学科・日本文化学科) ( )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。 Professor Young was delighted when he ( ) an old document hidden in a book. (A) came across (B) came through (C) came into (D) came up |
文法/語法問題で重要なのは、まず選択肢を見比べて出題パターンを見極めることです。句動詞パターンでもこれは同じです。
〔句動詞パターン解答法〕
句動詞パターンでは、選択肢の意味がそれぞれ全く違うので、動詞ごとに整理して覚えておけば、瞬間的に答えが分かります。最終的にはこのレベルになるまで準備しておきたいものです。
句動詞パターン解答法の流れ
1.まず、本文の大まかな内容を把握します
[例題1の問題文]
Professor Young was delighted when he ( ) an old document hidden in a book.
(訳)本の中に隠されていたある古文書を( )したとき、ヤング教授は喜んだ。
2.次に、選択肢の意味を把握します
出題される句動詞は過去問で出題されたものがほとんどなので、過去問に出てきたものは正解にならなかったものを含めて、すべて覚えておきます。
(A) came across→(物)を(偶然)見つける
(B) came through→通り抜ける
(C) came into→~に入る
(D) came up→上ってくる
3.選択肢の中から文意に最もふさわしいものを選びます
一つ一つを空欄に当てはめて、文意にふさわしいものを選びます。
Professor Young was delighted when he ( ) an old document hidden in a book.
(訳)本の中に隠されていたある古文書[ (A)を見つけた / (B)を通り抜けた / (C)に入った / (D)上った ]とき、ヤング教授は喜んだ。
ヤング教授が喜んだのは、重要な古文書を偶然発見したからだと考えるのが妥当であるので(A)came acrossが正解になります。
[正解]
Professor Young was delighted when he (A)came across an old document hidden in a book.
(訳)本の中に隠されていたある古文書を偶然見つけて、ヤング教授は喜んだ。
まとめ
句動詞パターンは、句動詞それぞれの意味を知っていれば文脈に当てはめていくことで簡単に解けるので、準備が大事です。過去に出題されたものは動詞ごとにまとめて覚えておきましょう。