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第0講/選択肢から出題パターンを見極めよう

まずは次の問題を見てください。皆さんならどのように解きますか?

[例題1]2016人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
English (      ) at this elementary school since 1904.
(A) was taught
(B) has been taught
(C) taught
(D) is taught

皆さんはこの問題を解くとき、どのような思考を辿って解答を導きますか?今回はパターン別の解法を学ぶ前段階として、解答までの道すじを近道する方法について学びたいと思います。

おおかたの受験生は、問題文を頭から和訳しながら読んで大まかな意味を把握したあと選択肢を(A)から順番に吟味していく解法をとります。もちろん、この方法でも解けるのですが、問題によっては少しばかり時間が余計にかかってしまいます。

文法/語法問題ゼミでは、ライバル達よりも早く解く方法を身につけるために南山大学で出題される文法/語法問題を16のパターンに分類していくのですが、その第1段階となるのが選択肢の吟味です。

1. 和訳をするより先に選択肢を見よう
問題文の和訳より先に選択肢を吟味するのは設問パターンを見抜くためです。その理由は、南山大学で出題される文法/語法問題は選択肢を見れば出題テーマがほぼ分かるからです。
選択肢を吟味して設問パターンを把握したら、正解への手がかりを問題文の中に探していくというのが基本的な流れです。
これらを念頭に、あらためて冒頭の問題を解いていきましょう。

[例題1]2016人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
English (      ) at this elementary school since 1904.
(A) was taught
(B) has been taught
(C) taught
(D) is taught

例題1から選択肢だけを抜き出してみます。
[①選択肢を吟味]
(A) was taught
(B) has been taught
(C) taught
(D) is taught
選択肢には動詞teach(A)受動態(過去形)(B)受動態(現在完了形)(C)能動態(過去形)(D)受動態(現在形)という形に変化して並んでいます。

能動態受動態という2種類のに加え、現在(完了)・過去という2つの時制があるので、この問題は『正しい態と時制を選ばせる問題であると推測できます。選択肢からこの情報を得たら、態と時制を決定づける語句を意識しながら問題文を読んでいきます

[②態と時制を決定する語句は?]
English (      ) at this elementary school since 1904.

Englishが主語になっているということで空欄内(      )は受動態であると考えられます。なぜなら『英語が教える』ではおかしいですし、他動詞teachの目的語が空欄のあとに見当たらないからです。この時点で、選択肢から能動態である(C)が除外されます。

態が受動態に決定したので、次に時制を決定する要素を探していきましょう…そうです「 since(~以来)です。
前置詞sinceは通例、現在完了形と共に用いられるので時制は現在完了形となります。

以上から、受動態かつ現在完了形である(B)has been taughtが正解です。

[正解]
English has been taught at this elementary school since 1904.

(訳)この小学校では1904年から英語が教えられている。

なお、本問のパターンは第4講、5講で扱う『時制』『態』の混合パターンになります。

このように最初に選択肢を吟味し、論理的に解答を導くことで、時間短縮になるだけでなく自信をもって選択肢を選べるようになります

2.和訳先行で解くことの弊害
英文の意味がわからないまま問題を解くのは不安ですから、手始めに問題文を和訳したい気持ちはよくわかります。実際、和訳してから文脈に合った語彙を選ばせる問題も多く出題されています。しかし、それでも最初に和訳することは止めましょう。弊害が2つあるからです。

問題文を最初に和訳することの弊害
1. 和訳する時間がかかる
2. 和訳することで問題の焦点がぼやける

1.は自明ですので、ここでは2.について解説します。次の問題を考えてみましょう。

[例題2]2016外国語学部(英米学科)・総合政策学部(A方式)
(      )内に入れるのに最も適当なものを、(A)~(D)のうちから一つ選びなさい。
It’s going to rain this weekend, so let’s cancel our (      ) of downtown New York.
(A) trip
(B) travel
(C) journey
(D) tour

まずは「最初に和訳をする方法」で解いていきましょう。

[①問題文の意味を把握する]

It’s going to rain this weekend, so let’s cancel our (      ) of downtown New York.
今週末は雨になるから、ニューヨーク市街への(      )は中止にしよう

問題文の意味が把握できたので、あとは空欄にぴったりな選択肢を選ぶだけです。それでは各選択肢の意味を確認していきましょう。

[②選択肢の意味を確認]
(A) trip (一般的な)旅行
(B) travel (長期の)旅行
(C) journey (長期の)旅行
(D) tour (周遊/観光)旅行

なんと全てが『旅行』という意味をもっています。これではどれを選んでも日本語訳が同じになってしまいますね。
実は、これらの単語にはかっこ書きしたように微妙な使い分けがあるのですが、仮にそれを知っていたとしても解答を一つに絞り切ることはできず、行き詰ってしまいます。

このように、和訳先行で解き始めた受験生は次の手がかりを思いつくか、問題を捨てる決断をするまで、時間を無駄にしてしまいます。この無駄を省くためにも最初に選択肢を検討する方法」で解いていきましょう。

[①和訳より先に、選択肢を確認]
(A) trip → (一般的な)旅行
(B) travel → (長期の)旅行
(C) journey → (長期の)旅行
(D) tour (周遊/観光)旅行

選択肢に「『旅行』という単語(類義語)が多いなあ」と気づかれたでしょうか?
同じ意味をもつ類義語でも、個々の語法はそれぞれです。本問では選択肢個々の語法が論点になっている可能性を考えながら問題文を検討します。

[②名詞の語法の手がかりに注意しながら読むと…]
It’s going to rain this weekend, so let’s cancel our (      ) of downtown New York.
ofが手がかりになりそうだぞ!!

訳「今週末は雨になるから、ニューヨーク市街への( 旅行 )は中止にしよう

本問では空欄のあとに続く前置詞ofに着目してみます。なぜなら、選択肢が意味の上では代替可能なので、文法/語法で区別するしか方法がないからです

[③文法/語法の知識で選択肢を判別する]
4つの選択肢(A)trip(B)travel(C)journey(D)tourの中で「~への旅行」という句を作る場合、
「 (      )of場所
の形で用いられる語法をもつものは、(D)のtourだけなので、正解は(D)tourになります。

[正解]
It’s going to rain this weekend, so let’s cancel our tour of downtown New York.
(訳)今週末は雨になるから、ニューヨーク市街へのツアーは中止にしよう。

その他の選択肢は、
a trip to New York (ニューヨークへの旅行)
travel to
England (英国への旅)
a journey to Kyushu (九州旅行)
のようにtoが用いられます。

この設問のテーマは「~への旅行」という句を作る、名詞の語法であるのに、最初に和訳をしたことで設問の焦点がぼやけてしまいました

始めに選択肢を吟味して分類する重要性、さらに、問題を和訳に頼らず解くことの重要性を理解していただけたでしょうか?
次回からはパターン別に解法を解説していきますが、文法/語法問題では常にこの2つを意識するようにしてください。

(2)完了形

頻出論点(2)完了形
完了形に誤りがあった問題は、ほぼ毎年どこかの日程で出題されているので確実にマスターしておきたい論点です。

完了形に関する正誤判断で一番多いのが、受動態で表現すべき内容が能動態で書かれている場合です。今回はこの論点を中心に学んでいきます。

1.能動態→受動態のパターン

 [例題1] 2016法学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
It’s noon. The mail (A)should have delivered by now. I (B)wonder why it (C)hasn’t arrived yet. Perhaps there is (D)a problem with the mail today.
(訳)正午です。もう今頃には郵便は届けられているはずなのに。なぜまだ届かないのかしら。ひょっとして今日は郵便に何か問題があるのかも。

 本問では下線部(A)(C)完了形です。まずは下線部(A)を含む文を抜き出して検討してみます。

The mail (A)should have delivered by now. 
(郵便今頃、配達しているはずだ)

主語であるthe mailは他動詞deliverの目的語となるべき配達される側(影響・作用を及ぼされる側)ですから、この文は本来受動態で書かれなければなりません。
よって下線部(A)は誤りです。正しくは下線部(A)を受動態にして、

The mail should have been delivered by now.
(郵便は今頃、配達されているはずだ)

とします。

下線部(C)も完了形です。これは正しい表現ですが、その理由を検討しておきましょう。

I wonder why it (C)hasn’t arrived yet.
(なぜまだ郵便は届かないのかしら)

まず、why節の主語it=the mailということはわかりますか?
下線部(A)の場合と同じくthe mailが主語であるのに能動態のままでOKの理由は、arrive自動詞だからです。自動詞は受動態を作りません。

以上のことから、能動態受動態パターンで気をつけたいのは過去分詞が他動詞の場合です


2.完了形の「時」が問われている場合

完了形に下線が引かれている場合、もう一つ注意したいのが完了形の表す「」です。

[例題2] 2017外国語学部(フランス語学科・アジア学科)・経済学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
Rodney (A)has served as (B)president of the student council for two years (C)until he (D)graduated from high school in 2015.
(訳)ロドニーは2015年に高校を卒業するまで生徒会長を2年間務めた。

本問では、下線部(A)が完了形です。前半を抜き出してみます。

Rodney (A)has served as (B)president of the student council for two years…
(ロドニーは2年間生徒会長を務めた)

本問では下線部(A)に頻出項目である完了形を見つけた時点で、ここを念入りに検討する方針を立てます。
serveは「勤める」という意味の自動詞ですから「」の問題でなさそうです。serve as Aで「Aとして働く」という意味になります。

さらに完了形で確認しておきたいのは完了形で表すことが適切かどうか?ということです。

Rodney (A)has served as (B)president of the student council for two years (C)until he (D)graduated from high school in 2015.
(ロドニーは2015年に高校を卒業するまで生徒会長を2年間務めた)

until以下が「2015年の卒業」という、過去のある時を基準に、その時点までの動作の継続を表しているので、主節は過去完了形で表さなくてはなりません。よって、誤りは(A)です。正しくは次のようになります。
なお、下線部(D)のgraduate他動詞と間違えやすい自動詞として有名です。

Rodney (A)had served as (B)president of the student council for two years (C)until he (D)graduated from high school in 2015.
(ロドニーは2015年に高校を卒業するまで生徒会長を2年間務めた)

類題

 [問題1] 2014法学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
Consumers (A)are becoming more aware of (B)the need for a healthy diet.
Supermarkets now sell more (C)naturally-grown produce, especially vegetables that (D)have produced without chemicals.

問題1 [解説](D)have produced→正have been produced
(訳)消費者は健康的な食事の必要性にますます気づきつつあります。スーパーマーケットでは現在、自然に育てられた生産物、とりわけ化学肥料不使用で作られた野菜を多く売ることが増えています。
選択肢(A)~(C)はどこに誤りがあるのか論点に見当がつきませんが、下線部(D)は頻出の完了形ですから、まずはここを詳しく検討する方針で解いていきます。直前のthatは主格の関係代名詞で、先行詞vegetablesです。vegetablesは他動詞produced影響が及ぼされる側ですから、正しくは受動態となるべきです。
[問題2] 2011人文学部(心理人間学科・日本文化学科)
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
When Megumi (A)hung up the phone, she told us that our theater seats (B)had given to someone (C)else but that (D)other seats would be available in a few days.
問題2 [解説](B)had given→正had been given
(訳)メグミは電話を切ってから、私たちの劇場の座席は他の誰かに譲られたが、数日のうちに別の席が用意されるだろうと私たちに告げた。
下線部(B)は完了形に引かれているので、まずはここに注目します。主語であるour theater seats与えられる物ですから、正しくは受動態になります。
[問題3] 2017法学部国際教養学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
Apple (A)turned forty in March, 2016 and is now a very different company (B)from the one (C)that Steve Jobs and Steve Wozniak (D)have launched in a small garage in 1976.
問題3 [解説](D)have launched→正launched
(訳)アップル社は2016年3月に40周年を迎えた。そして、今ではスティーブ=ジョブズやスティーブ=ウォズニアックが1976年に小さなガレージで創業した会社とまったく異なるものになっている。
まず(B)は「Aとは異なる」be different from Aで使われる正しい前置詞、(C)thatは目的格の関係代名詞でthe oneを先行詞とする正しい使い方です。
残るは(A)turnの用法(D)完了形ですが、まずは頻出分野の完了形を攻めていきます。
関係詞節の中にin 1976過去の一点を表す語があるので、この関係代名詞節は完了形ではなく、過去形であらわすべきなので(D)は誤りです。
なお、(A)に関してはturn+[年齢・時間・数量]で「~を超す, ~に達する」という意味で正しい表現です。しかし、この用法を知らなくても完了形をしっかり理解しておけばこの問題には対応できるので、細かい知識に振り回されないようにしましょう。それでも心配な方は、過去問に出たものだけは覚えておきましょう。
[問題4] 2011人文学部(キリスト教学科・人類文化学科)・経済学部
以下の文の下線を付けた語(句)のうち、一つが誤りです。その誤りを(A)~(D)のうちから選びなさい。
We have been (A)informed that the park will be closed (B)until new safety measures (C)have taken to make sure (D)that children won’t get hurt on the equipment there.
問題4 [解説](C)have taken→正have been taken
(訳)私たちは、子供たちが設備で怪我をしないよう確実にするための新しい安全対策が取られるまで、公園が閉鎖されるという通告を受けた。
new safety measures
(新しい安全対策)はtake(~を採用する)される側なので動詞は受動態でなければなりません。

日本におけるワサビの歴史 2016総政

1Wasabi is a root vegetable known as ‘Japanese horseradish’ in English.  2It has a strong, hot flavor, and yet it doesn’t leave a strong burning sensation in the mouth.  3According to some Japanese historians, wasabi was discovered hundreds of years ago by a farmer in a remote mountain village.  4The farmer reportedly showed it to Tokugawa Ieyasu, a Japanese warlord at the time.  5Ieyasu liked wasabi so much that he declared it a treasure only to be grown in the Shizuoka area.  6Since then, the consumption of wasabi has spread to countries all over the world.
7Today, a number of small farmer grow wasabi commercially in mountainous areas mainly in Shizuoka Prefecture and in Nagano Prefecture.  8Visitors can tour these farms and then purchase wasabi-flavored products such as chocolate, noodles, and even beer.  9Although some farms have turned into popular tourist destinations, the actual wasabi farming techniques are carefully-guarded secrets10Wasabi has a well-deserved reputation for being tricky to grow, largely because it requires cold, clear water with an almost perfect balance of minerals11Hence, there are few producers, and the supply of wasabi is quite limited.  12This could become problematic in the future if the demand for 
wasabi continues to increase worldwide.

1ワサビは英語で‘Japanese horseradish(ニホンワサビ)として知られている菜である。2強烈でぴりっとした風味を持ち、それにもかかわらず、口の中に強くて焼けるような感じは残さない。3日本の歴史家たちによると、ワサビは都会から離れた山村で農夫によって何百年も前に発見されたとのことである。4伝えられるところによれば、農夫はそれを当時の日本の将軍であった徳川家康に見せたという。5家康はワサビをたいそう気に入って、静岡地域だけで栽培される貴重品に宣言した6それ以来、ワサビの消費は世界中の国々に広がった。
7今日では、多くの小さな農家が、主に静岡と長野県の山間部でワサビを販売目的で育てている。8観光客はこれらの農園を見て回り、チョコレート、麺、さらにはビールなどのワサビ風味の製品を購入することができる。9農家の中には人気のある旅行の目的地になっているところもあるが、実際のワサビの栽培技術は、厳重に守られた秘密となっている。10主に、冷たくて完璧に近いミネラルバランスを持った澄んだ水が必要であるという理由のため、ワサビは栽培にこつがいるという十分受けるに値する評判を得ている。11それゆえ生産者はほんの少数で、ワサビの供給量は非常に限られている。12ワサビの需要世界中で増え続けると、将来こうした状況は問題となるおそれもある。

語句リスト

root(名)根、根源
flavor(名)風味、味/趣(おもむき)
and yet「それにもかかわらず」
sensation(名)感覚、感じ
historian(名)歴史家、歴史学者
discover(他)~を発見する
farmer(名)農場経営者
remote(形)(距離的に)遠い、都会から離れた
reportedly(副)伝えられるところによると
warlord(名)将軍、軍事的指導者
declare O (to be) C「OをCだと宣言する」
treasure(名)宝物、大切な物
consumption(名)消費
commercially(副)商業上、営利的に
mainly(副)主に、大部分は
prefecture(名)(日本などの)県、府
visitor(名)訪問者、観光客
tour(名)旅行、周遊旅行/(他)~を旅行する、見学する
farm(名)農場、農園
purchase(他)~を購入する
product(名)製品、生産物
turn into A「Aになる/変わる」
destination(名)目的地、行き先
actual(形)実際の
secret(名)秘密、秘訣
reputation(名)評判、うわさ
tricky(形)(仕事などが)こつのいる、扱いにくい
largely(副)主として、大部分は
require(他)~必要とする、要求する
mineral(名)(栄養素としての)ミネラル、鉱物
hence(副)それゆえに、したがって
producer(名)生産者、プロデューサー
supply(他)供給物、供給量
demand(名)要求、需要(⇔supply)
increase(自)増す、増える
worldwide(副)世界中に[で]

電子書籍と昔ながらの書店の未来 2016法

1Professor Arthur Goldstuck studies trend in publishing for a company based in Johannesburg, South Africa.  2He says that electronic bookstores are growing in popularity and are threatening the future of traditional bookstores.  3Goldstuck believes that many smaller traditional bookstores are closing down because they simply cannot compete with larger bookstores or with the digital book market.  4His research suggests that electronic books are the future of the publishing industry in South Africa, but he hopes that there will always be a place on people’s bookshelves for printed books.  5Goldstuck explains, “I’ve read many books on an e-reader, but I still prefer a printed book.  6The ability to easily go back and forth between the pages of a printed book to quickly check something just isn’t as convenient in an electronic book.”
7Kate Rogan, the owner of Love Books in Johannesburg, agrees with Goldstuck.  8She says many of her customers own e-reading devices while at the same time they remain loyal to printed books.  9The customers enjoy the feel of them; they love flipping through the pages and seeing them on their shelves10Surprisingly, Rogan says her store has not lost business because of the recent popularity  of electronic books.  11In fact, her store’s sales have actually increased in the last five years.  12She says printed books and traditional bookstores offer a personal experience that electronic books and online bookstores cannot.

1アーサー=ゴールドスタック教授は、南アフリカのヨハネスブルクを拠点とする、とある会社のために、出版傾向を研究している。2電子書籍ストアは人気が上昇していて、昔ながらの書店の将来脅かしていると言う。3ゴールドスタックは、多くの小さな昔ながらの書店は、大型の書店や電子書籍市場とまったく張り合うことができないために、閉店することになると考えている。4彼の研究では電子書籍は南アフリカの出版業界の未来を担うものであると言っている、人々の書棚には常に印刷された本のための場所が存在するとよいと思っている5ゴールドスタックは説明する。「電子書籍リーダーでたくさんの本を読みましたが、やはり印刷された本の方が好きです6印刷された本では何かをすばやく調べるためにページを行ったり来たりすることが簡単にできますが、電子書籍ではあまり便利が良くないのです」
ヨハネスブルクのラブ=ブックスの店長7ケイト=ローガンもゴールドスタックに同意する8彼女の店のの多くは電子書籍機器を持っているが、一方で同時に相変わらず印刷された本の常連であり続けると言う。9その客たちは本の手触りを愛し、指でページ素早くめくったり、本がに置いてあるのを見たりすることが大好きなのだ。10驚くことに、彼女の店は最近の電子書籍の人気によって本が売れなくなっているということはない。11実は、店の売り上げはこの5年間で実際、伸びているのだ。12印刷された本や昔ながらの書店は、電子書籍やオンライン書店には与えられない個人的な経験を提供するのだと彼女は語る。

語句リスト

professor(名)教授、大学の先生
trend(名)傾向、流行
publishing(名)/(形)出版業(の)
base(他)~を配置する、~に基礎を置く
electronic(形)電子の[による]
threaten(他)~を脅す、脅かす
future(名)未来、将来
traditional(形)伝統的な、従来の
simply(副)単に、平易に、まったく
compete with A「Aと競争する、張り合う」
research(名)研究、調査
suggest(他)~を提案する、示唆する
industry(名)産業、製造業
hope that「~であることを願う」
print(他)~を印刷する
explain(自)説明する/(他)~を説明する
prefer A [to B](他)Aを[Bより]好む、好きである
ability(名)能力、才能
back and forth「前後に、往復して」
convenient(形)便利な、都合のよい
owner(名)所有者、持ち主
agree with A「Aと意見が一致する」
cf. agree to A「Aに同意する」
customer(名)客、顧客
own(他)~を所有する
device(名)装置、道具
loyal(形)忠誠な、(客が)常連の
flip(自)(指先で)はじく、(ページなどを)素早くめくる
shelf(名)
recent(形)最近の
in fact(副)実際は、その証拠に
sale(名)販売/[~s] 売上高
personal(形)個人的な、私的な

アメリカ初の女性宇宙飛行士サリー=ライド 2016人文

1In the early 1960s, only men were given the opportunity to go into space as part of the United States’ space program.  2In 1983, however, Sally Ride made history by becoming the first American woman to travel into space.  3After studying physics at college and graduate school, Ride was accepted into NASA’s astronaut training program in 1978.  4Five years later, she journeyed into space as one of the crew of the Challenger space shuttle.  5In 1984, Ride was able to return to space for a second time.  6In total, she spent 343 hours in orbit7After completing her missions and returning home, she remained involved with the space shuttle program and worked to share her passion for science with children.  8She wrote five science books for young readers and started her own science education company.  9Following Ride’s historic trips, more than 40 other American women have traveled into space.  10They all have Ride to thank for breaking the gender barrier in space exploration and for inspiring young women to reach for the stars.

11960年代の初頭、アメリカ合衆国のスペースプログラムの一員として宇宙に行く機会を与えられたのは男性だけだった。2しかし1983年、サリー=ライドが歴史的な偉業を成し遂げた。彼女は宇宙に行った最初のアメリカ人女性になったのだ。3ライドは大学と大学院で物理学を専攻した後、1978年にNASA(米国航空宇宙局)の宇宙飛行士訓練プログラムに受け入れられた45年後、彼女はスペースシャトル「チャレンジャー号」の乗組員の1人として宇宙へ向かった51984年には再び宇宙に行くことができた。6合計すると、彼女は343時間を軌道上過ごしたことになる。7任務を終えて帰還した後、彼女はスペースシャトルプログラムへの関係をし続け、科学への情熱子供たちと分かち合うために働いた。8彼女は若い読者へ向けて科学書を5冊書き、自分自身の科学教育会社を立ち上げた。9ライドの歴史的偉業の後、40人以上のアメリカ人女性が宇宙に旅立っている。10彼女たちは、全員ライドに感謝している。宇宙探検における性別障壁を打破したことに対して、そして若い女性を鼓舞し困難に立ち向かうようにさせたことに対して。

語句リスト

opportunity(名)機会、好機
space(名)空間、宇宙
travel(自)旅行する、[…へ]行く/(名)旅行
physics(名)物理学
accept(他)~を受け入れる/~を(…として)認める
astronaut(名)宇宙飛行士
training(名)訓練、訓練[教育]課程
program(名)[…の]計画、(ラジオ・テレビの)番組
journey(自)旅行する/(名)旅行、旅
crew(名)(一般に船の)乗組員、(飛行機・列車などの)乗務員
in total(副)全体で、総計で
spend(他)(時間)を過ごす~を(…に)使う、使い果たす
orbit(名)(惑星・宇宙船などの)軌道
complete(他)~を仕上げる、終える
mission(名)使節団、伝道、任務
be involved with AAに関係している、熱中している」
share A with BAをBと分かち合う、共有する」
passion(名)感情、情熱
reader(名)読者(初級の)読本
following(前)~に引き続いて、~の後で
historic(形)歴史上重要な、歴史に残る
break(他)~を壊す、割る、折る
gender(名)(社会的役割としての)、ジェンダー
barrier(名)障害、障壁
exploration(名)探険、探求、調査
inspire A to do「Aを奮起させて…させる」
reach for the stars「不可能なものを得ようとする」